出版社内容情報
御茶ノ水、四谷、新宿、高円寺、阿佐ヶ谷、荻窪、三鷹、国立……。中央線の路線・駅を舞台に、選び抜かれた43編のエッセイ。車窓から人生の断面が浮かび上がる。好評『中央線小説傑作選』の姉妹編。
「江戸と武蔵野が混ざる」(ねじめ正一)「中央線」(赤瀬川原平)「黄金の中央沿線」(種村季弘)「わが街わが友」(唐十郎)「阿佐谷村の午後」(永島慎二)「一九八二年のタイム・スリップ」(友部正人)「御茶ノ水暮色」(出口裕弘)など、全43編。文庫オリジナル。
内容説明
御茶ノ水、四谷、新宿、高円寺、阿佐ケ谷、荻窪、三鷹、国立、八王子…。中央線の車窓や駅、沿線での生活から浮かび上がる人生の断面。大正時代は夏の避暑地であったという荻窪の話をはじめ、多彩な文化、時代の変遷を映し出す、選び抜かれた四二編。
目次
江戸と武蔵野が混ざる(ねじめ正一)
中央線(赤瀬川原平)
黄金の中央沿線(種村季弘)
わが街わが友(抄)(唐十郎)
阿佐谷村の午後(永島慎二)
一九八二年のタイム・スリップ(友部正人)
御茶ノ水暮色(出口裕弘)
よしゆき賛江(武田百合子)
公園に漂っている夢(吉行理恵)
四谷見附(安藤鶴夫)
新宿駅九十年(田辺茂一)
悲しい新宿(萩原朔太郎)
新宿駅構内時計のこと(小沢信男)
町内のこと(佐多稲子)
中央線雑記(福田清人)
あの頃の東中野附近(埴谷雄高)
古本屋(中原中也)
中野のライオン(向田邦子)
電車から見えた(串田孫一)
東京の富士(芝木好子)〔ほか〕
著者等紹介
南陀楼綾繁[ナンダロウアヤシゲ]
1967年島根県出雲市生まれ。ライター・編集者。早稲田大学第一文学部卒、明治大学大学院修士課程修了。出版、古本、ミニコミ、図書館など本に関することならなんでも追いかける。2005年から谷中・根津・千駄木で活動している「不忍ブックストリート」の前代表。各地で開催される多くのブックイベントにも関わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。