内容説明
水の中で味とにおいは区別できるのか?ブリとアジ、視力がいいのはどちら?釣られた魚のストレスはどれくらい?魚たちの「行動」と「心」を知るための一冊。
目次
1 魚はどうして群れを作るのか
2 魚の感じる世界
3 魚の学習
4 魚の泳ぎ方
5 魚とストレス
6 釣りのはなし
著者等紹介
有元貴文[アリモトタカフミ]
1951年、東京生まれ。東京海洋大学教授。専門は海や川に生きる動物の行動学、行動生理学。大学院のテーマであった魚の群れ行動についての実験から漁業研究の世界へ入り、魚やエビ、カニ、イカといった漁業で対象とする動物の行動を明らかにするため、泳ぎ方や視覚能力についての生理学的研究を行っている。動物の行動を学ぶことのおもしろさだけでなく、漁業という食料産業の大切さ、そして持続的な生産を行うための基礎となる知識の普及に努めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mae.dat
97
「なぜ」と言う問い自体の意味を、多方面の視点から問い直し、魚の生態を説明する。この問い直しが思考のポイントなのかと。 我らが脊椎動物の元祖魚種。凡そ3億6千万年前に分化しましたが、魚類がそこで完成したされて居た訳でなく、それからも数多の進化を重ねて現存種に到達したと言う事は想像に難くないです。 魚にあって、我々に備わってないもの。例えば、側線とか、血合い筋。そう言ったものが、あると言う事は、分化した当時で完成されて居た訳では無い事を示唆しているのかな?と。(退化した訳じゃ無いよね?)2020/08/15
よく読む
2
皆同じ方向をむいた魚群はschoolとよばれる。メダカの学校とは魚群のことだったのか。リーダーはおらず、先頭付近の魚がたまたま交代しながら彼らは泳ぐ。彼らは自分の近くにいる魚を追従している。魚群になったほうが、酸素消費量も少なく、疲れにくい。魚は学習することもあるし、網にかかればコルチゾールが上がりストレスを感じる。2018/04/20
メルセ・ひすい
0
8-36 赤133 魚とは何ぞや? 知見の一端ですが、語りたい人必読。各魚種ごとの視力・聴力・高周波対応力・行動・かなり専門的。水の中で味とにおいは区別できるのか? ブリとアジ、視力がいいのはどちら? 魚の群れ行動に始まり、感覚の生理学、遊泳行動、学習行動、ストレスの問題までを取り上げて解説。魚たちの「行動」と「心」を知る 2007/04/13




