出版社内容情報
「断られても何度だって言います。好きです」
アンゼル王国の王弟子息の護衛として働くゲリンは、オメガの性を持つ狼獣人。
ある日雇い主である王弟ルシャードに、「六年後までに番がいなければ、護衛をやめてもらう」と言われてしまう。
しかしゲリンは今まで生きてきた三十年、発情期を過ごすだけの相手はいても、番になりたいと強く思い、深く愛し合う相手はいなかった。
どうしようか悩みながら日々を過ごしていると、彼の前に四人のアルファが現れる。
十代のときに想いを寄せていた初恋の騎士団長、ダイタ。
宰相補佐として働く頭脳明晰な文官、レイ。
自身の宮に引きこもっている芸術肌の王弟、クラウス。
世渡り上手で親しみやすい性格の王弟、オティリオ。
ゲリンはそんな彼らとの恋の駆け引きに翻弄されつつも、自身が永遠を誓いたい唯一の相手を見つける。
その運命の相手とは――
【目次】