内容説明
数多くのPBL(プロジェクト型課題解決学習)を実践してきた獨協大学高安健一ゼミの地域との協働活動は、これからの大学と地域社会の関係のありようの方向性を示している。本書では地域と大学・学生の関わり合いを通じて社会課題の解決を目指すソーシャルビジネスを展開した「つばさの森」プロジェクトを眼目として紹介するとともに、地域連携型PBLの目的と意義、「誰一人取り残さない」というSDGsの理念、地域と学生がコラボすることによる双方のメリット、協働にあたって注意すべき点などを解説する。
目次
第1章 大学の地域連携と学生参加型活動の拡大
第2章 つばさの森の紹介とマドレーヌ製造に取組む利用者
第3章 マドレーヌが紡ぐ共創活動
第4章 ソーシャルビジネスとしての学生参加型の共創活動
第5章 プロジェクトを終えて~学生の視点・つばさの森の職員の視点~
第6章 学生と地域のコラボを推進するために~教員の視点~
著者等紹介
高安健一[タカヤスケンイチ]
1959年東京生れ。日本総合研究所調査部上席主任研究員などを経て、2009年4月より獨協大学経済学部教授。国際関係論博士(上智大学)。専門は開発経済学と東南アジア経済論。獨協大学において、日経SDGs未来講座コーディネーター、SDGs推進連絡会委員を務める。学生部長在任中(2019年4月~2023年3月)に、埼玉県SDGsパートナー制度への登録、獨協大学の障がいのある学生とLGBTQの学生のための支援制度の策定などを推進した。ゼミにおいてこれまでに61のプロジェクト型課題解決学習(PBL)に取り組み、300人を超える卒業生を社会に送り出した。埼玉県環境審議会委員。日本証券アナリスト協会検定会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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