目次
第1章 活発だった私が、なぜ心を閉ざしたか(子どもの頃の思い出;引きこもりの始まり ほか)
第2章 止まっていた時間と心が動き出した(作業所での初恋;民青同盟、中谷さんとの出会い ほか)
第3章 障碍者と性(障碍者の婚活)
第4章 新しい自分との出会い(心理学を学び、自分と向き合う;障碍者にもなれず、健常者にもなれない私 ほか)
第5章 性衝動を生きる意欲へつなげる 求められる人への探求(障碍者の性を生きる行動力へ;世界が広がる チャンスが増える 知らない人とつながる)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
lily
8
口腔心身症をはじめとし多くの精神障害を抱えて17年間引きこもった著者が、(無理矢理ではあるものの)一歩外に出て社会復帰の道を歩んでいくまでの半生を描く。テレビで拝見したことをきっかけに読了したが、自分の障害だけでなく親への鬱屈した感情や性衝動に至るまで隠すことなくさらけ出す姿勢に脱帽。障害者の婚活という普段知ることのないテーマについて触れられているのも興味深かった。現在は生活支援員をされているそうだが、自分の経験から語られる言葉には説得力が伴われるのだろうと思う。無理せずできる範囲でがんばってほしい。2025/04/11
cub
0
やや文章が独特で読みにくい部分はあるが、著者の引きこもりからの努力の様子が克明に伝わってきて感動した。スイングバイというタイトルもよく合っている。自分には道しるべとなるような障がい者の先輩はいなかったと記述があり、そのような状況でも周囲の人間や母親などの力添えに支えられ進んでこられた様子が伝わってきた。恋愛・婚活、自己啓発セミナー、性に関することなども書き連ねられている。2025/01/12