内容説明
天狐の白銀を祀る古都鎌倉・桜霞神社の社務所にて、あやかし専門の保険窓口を開いている、神主の娘、紗奈。桜霞神社では、怪我や病気をすると霊力が減り、最終的には魂が消えてしまうあやかしたちのために、人間の健康保険制度と同じ方法で弱ったあやかしたちへ御神木に宿した力を分け与えていた。様々なあやかしからの相談を受けた紗奈は今日も、白銀と共に保険調査のため鎌倉中を奔走して―労災、交通事故、鬱病、無保険…あやかしたちのお悩みを解決する、あやかし×ご当地×お仕事のほっこりストーリー!
著者等紹介
たかつじ楓[タカツジカエデ]
鎌倉市出身。2021年よりネットで小説を書き始める。2022年「こちら鎌倉あやかし社務所保険窓口」で出版デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ミヤビ
14
舞台は鎌倉。祀り神の天狐と神主見習いの紗奈が、鎌倉のあやかし達の悩みを保険で解決するほっこりストーリー。 よくあるあやかしモノね〜ふんふんと本を開いたら、あやかしモノに保険制度を導入した新しい世界観で、保険の勉強にもなるしほっこりもした。あやかしモノは世に溢れてるけれど、ご自身の経験を活かして、今まで誰も思いつかないような制度を導入することで差別化を図っていてナイスアイデアだと思った。デビュー作らしいので今後の活動にも期待できそうです。これからも新しい切り口であやかしモノ界隈を盛り上げていってほしいです。2022/12/06
ぷに丸
6
あやかしの霊力を人間社会の保険に当てはめて、あやかし達が怪我をしたり霊力が少なくなってしまったりした時に使えるようにするという設定が斬新でした。そして、白銀様のキャラもとてもよく、主人公と共に鎌倉の町をあやかしのために駆け回りその相談を解決していくところが楽しめました。2023/02/26
陽ちゃん
6
あやかしに社会保険?どういうこと?と思いながら読み始めました。舞台は鎌倉「桜霞神社」。神社の神主の娘紗奈が任されているのが、あやかしを対象とした保険の取り扱いということで、あやかしたちが毎月御神木に納める霊力を、怪我等で弱ったあやかしに支給するという何とも合理的な仕組みが斬新です。そして、桜霞神社の護り神で、頼朝の時代からずっと鎌倉を守ってきた天狐の白銀を始めとしたあやかしたちがみんな魅力的。鎌倉には行ったことがないので、取り上げられている名所やお店も実在しているかは分かりませんが、行ってみたいです。2022/12/26
ルーシー
4
鎌倉の雰囲気が感じられ「あっ、このお店はあそこかな?」なんて想像しながら楽しく読みました。すごく面白かったです。今度鳥居の上を眺めてみよう👀 もしかしたら白銀様に会えるかも💓 2022/12/04
sion
2
あやかしの保険窓口というのがいい。 いざというとき頼れるけどまさかの白銀が対象外だった。最後皆のをもらえて助かったのがいい。 表紙とちがって中身はやんちゃみたいですよ。2023/09/12