内容説明
1981年、大学のキャンパスで出会った三人。永遠だった筈の友情は、雪乃の唐突な失踪により崩れてしまう。それから三十余年が経ち、彼女から届いた一通の手紙。そこに書かれていたこととは…。封印されていたあの頃が蘇り、托された想いを道標に、初老を迎えた「若者たち」が再会へと動き出す。切ないほどに純粋な約束が三人の心を繋ぎ、其々の人生を温かく包む感動作。
著者等紹介
古田柊二[フルタシュウジ]
1961年(昭和36年)、山口県生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。自動車会社、航空会社勤務を経て、現在は会社経営。会社員時代は主に海外関連業務に携わり、モスクワ、香港に駐在経験あり(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まりちゃん
7
2度目の読了。1回目よりもより丁寧に端から端まで読み尽くす。これだけの言葉が散りばめられているのに、読了後に1番心に響いたフレーズは1回目と同じだった(笑) それだけ私の心にピンポイントに届いたのかもしれない。 たくさんたくさん伏線があって後半はそれを回収していく。1回目で気づかなかったポイントもあってなかなか面白い。映画化されないかなーって密かに願ってる。図書館にいる人ぐらいのエキストラで出演したい。2023/05/22
KJ
2
大学の先輩の処女作。こんなにも純粋に愛情にもとれる深い友情で結ばれた三人。同じ世代を生きた後輩として、各々に感情移入してしまった。読後ハートウォーミングな一冊。2023/03/02