始まりの本<br> 波止場日記―労働と思索

個数:

始まりの本
波止場日記―労働と思索

  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2024年04月26日 05時39分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5判/ページ数 264p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622083740
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C1310

出版社内容情報

鉱山夫、季節労働者、沖仲士として、大衆とともに社会の基底を渡ってきた特異な哲学者ホッファーの思索日記。森達也による解説付。

「現代のあらゆる大衆運動においては、教師たちが不可欠の、そしてしばしば指導的な役割をはたした。ときどき、教えたいという衝動――学びたいという衝動よりもはるかに強力で原始的――は大衆運動を盛り上げる一つの要因なのではないかと考えたくなる」(1958年8月16日の日記より)。知識人はなぜ大衆と対立するのか。選民思想はどこから生じるのか。鉱山夫、季節労働者、沖仲士として、大衆とともに社会の基底を渡ってきた特異な哲学者ホッファーの思索日記。森達也による解説を付す。

序/日記(1958年6月-1959年5月)/訳注/ホッファー小伝/訳者あとがき/解説・森達也

内容説明

「この惑星において人間は異邦人である、と考えるといつも興奮をおぼえる」知識人はなぜ大衆と対立するのか、選民思想はどこから生じるのか。沖仲士の哲学者による思索の結晶。

著者等紹介

ホッファー,エリック[ホッファー,エリック] [Hoffer,Eric]
1902‐1983。ドイツ移民の子として、ニューヨークに生まれる。7歳のときに母親が他界、同じ年突然視力を奪われる。盲目生活8年の後突然に視力が回復、1920年父親と死別、カリフォルニアにわたり職を転々とするなか、1938年ミスフィット(社会不適応者)のことをまとめた「好ましからざる者たち」を雑誌に投稿。以後、港湾の荷役仕事を続けながら、読書と大衆運動についての思索を重ねた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tonex

45
アメリカの社会哲学者エリック・ホッファー(1902-1983)の日記。正規の学校教育を一切受けず日雇い労働などをしながら図書館へ通い独学で学問を身につけたという努力と根性の人。常に社会の低辺で働きながら読書と執筆を続けた在野の哲人による地に足のついた思索の日々。◆80頁「一般に、発現を阻止された行動への衝動が、創造力に転化するのである。」◆117頁「ほとんどの場合、創造の原動力となるのは、ささいな、だが持続的ないらだちに対するおだやかな反発である。」2016/07/07

Eric

24
日記形式。従って、様々なトピックについて軽く触れているだけだが、この本の真価は「ホッファー」という人物の持つ姿勢、および距離感が新鮮に伝わるところだと感じる。ホッファーは7歳で失明、その後15歳で視力回復して貪るように読書。両親を早くに死別し、その後日銭を稼ぎつつ本を読み続ける。沖仲士という仕事は、肉体労働を転々とする中で見つけた、読書・自由時間・お金・運動のバランスが取れるお気に入りの仕事。生涯に渡って束縛を嫌い、唯一オズボーン夫妻と深い交流。自身をありふれた大衆の一員と位置づけ、知識人から距離を置く。2021/01/23

呼戯人

22
再読。エリック・ホッファーの沖仲仕になってからの労働と思索を記した日記。やはり、日記のあちこちに記されたアフォリズムが美しく興奮を誘う。ホッファーはこの世界において自分は永遠のアウトサイダーだと考えていたようで、そのような自然や社会、歴史や伝統から切り離され、異邦人であり続ける自分の存在に根を下ろし、そこから知識人や自由と権力、変化への適応の問題等を考え続けた。私はホッファーのこの感じ方に自分と近いものを感じ、その異邦人性に親近感を覚える。それがホッファーの思想の根源である。2022/05/11

紫羊

18
船の名前と作業時間、きつかったか楽だったか、パートナーについて等々、沖仲仕としての労働の記録から始まるホッファーの日記です。私的な事柄に混じって彼の思索の根に近い部分が垣間見れる。2022/03/22

eirianda

15
思索日記。時代は違えど何かと今を言い当てるような文があった。戦後技術的なことは大きく変化し、わたしたちはなんとかそれに順応しているように思うが、人間の本質のようなものはあまり変わっていないのかもしれない。それは大衆も権力者も同じことなのかな、とフルシチョフやナチの件を読んで思った。2022/06/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8214244
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。