内容説明
東京下町にひっそりとある、居酒屋「ぼったくり」。名に似合わずお得なその店には、旨い酒と美味しい料理、そして今時珍しい義理人情がある―全国銘酒情報、簡単なつまみの作り方も満載!旨いものと人々のふれあいを描いた短編連作小説、待望の番外編第二弾!!
著者等紹介
秋川滝美[アキカワタキミ]
2012年4月よりオンラインにて作品公開開始。2012年10月、「いい加減な夜食」(アルファポリス)にて出版デビューに至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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よっち
34
東京下町にひっそりとある、居酒屋「ぼったくり」の番外編第2弾。美音たちの両親がぼったくりの前身「居酒屋久保田」を始めた時の話、両親が交通事故で亡くなって美音たちが後を継ぐといい出した時の話、要とその親友・里見が友人になった時の話、浴衣を通じて始まった馨と要の母・八重の親交、要がドイツに行った時のドリル担当者が来襲など、ほんと商店街の優しい人達に支えられて続いてきたお店なんだなと感じましたし、若い頃は荒れていた要もまたいい出会いがあって良かったと改めて思ったエピソードでした。こんな番外編また読みたいですね。2022/04/24
Nao Funasoko
29
久しぶりのシリーズ文庫新刊。先代夫婦が店を開いた頃の「無口な店主」と姉妹が店を引き継ぐ「居酒屋の継ぎ方」はシリーズの隙間を埋めるエピソードとしてよいアクセントをもたらしているかなと。ご馳走様でした。2022/04/11
withyuko
14
美音と馨の両親、久保田夫妻が居酒屋を始めたところから、急逝してしまってあとを美音と馨が継いでいく話、のところは読んでいて涙があふれてしまったけれども、商店街の皆さんの温かい人情が感じられてよかった。結婚した要と美音のところに、要の旧友で美音が保護した子猫たち(タクも含まれる)の恩人、獣医の里見祐介がやってきて、要の幸せを喜びつつも心底うらやましい気持ちになるお話もよかったし、ドイツ人がぼったくりにやってくる話も、おもしろかった。八重さんと馨の浴衣着付け教室も最高。2022/04/10
Nobuko
13
番外編の2 ぼったくりの始まりや美音たちが継ぐときの話とか 店の外でのお話集みたいな 相変わらず悪人のいない穏やかなお話2022/04/20
kuro
12
シリーズが終わって寂しかったけど、また見られて嬉しい。新婚さんだからしょうがないけれど、要が知り合いにのろけまくっているのは、爆発しろと言いたくなる。それにしても、職場で昼休みに読むものではないですね。呑みたくなって困りました笑2022/06/29