内容説明
宗教を超えて語り合う。安心して死を迎えるために今この国が取り戻すべき「看取りの文化」。
目次
第1章 看取りの文化を取り戻す(「看取り」とは命のバトンタッチ;先祖の想いを次世代へと引き継ぐ ほか)
第2章 命のつながりの中で生きる(歴史ある寺に生まれるということ;先祖と子孫のベクトル ほか)
第3章 惟神に生きる(「大和の智慧」で現代社会の問題を乗り越える;「ケガレ」を清める方法 ほか)
第4章 自宅で看取るための丁寧な暮らし(美しく暮らすこと;父との別れ ほか)
第5章 死とまっすぐに向き合う(宗教の垣根を超えた深い意義;呼吸を整える ほか)
特別収録 柴田久美子・榎木孝明による対談 看取りは愛に満たされた空間
著者等紹介
新田崇信[ニッタタカノブ]
滋賀県長浜市生まれ。一般社団法人恩送り代表理事。大慈山佛心寺副住職。三〇〇年以上の歴史を持つ滋賀県長浜市の古刹、大慈山佛心寺に生まれ、九歳で得度する。2010年、東京布教所を開設。宗旨、宗派の垣根を超えて、有志の僧侶や神職が集まり、支え合う社会・認め合う社会の実現を目指す「一般社団法人恩送り」を創設し、代表を務めている。無縁社会ゼロを目指す一助となる活動として、2019年より引き取り手のないご遺骨のお預かりを開始。2021年より次世代の共生社会を目指す活動として、東北大学医学部との共同研究をスタートさせる等、精力的な活動を続けている
鈴木哲司[スズキテツジ]
新潟県村上市生まれ。熊野神社禰宜。一般社団法人日本救急救命士協会・会長。鈴鹿医療科学大学・教授。博士(健康情報科学)。地域医療連携推進法人医療戦略研究所・医療チャプレン。大学教授として救急救命士の教育に携わり、千葉県長南町に鎮座する熊野神社の神職として「人間の生死」に関わる悩み苦しみに“救いの神事”を行う日々。死後の“みたま”の落ち着くところや霊界について講演を行い、また日本では珍しい神職の医療チャプレンとしても活躍している。これまでに一三〇〇人の救急救命士を育ててきた
柴田久美子[シバタクミコ]
島根県出雲市生まれ。一般社団法人日本看取り士会会長。日本マクドナルド(株)勤務を経てスパゲティー店を自営。平成5年より福岡の特別養護老人ホームの寮母を振り出しに、平成14年に病院のない六〇〇人の離島にて、看取りの家を設立。本人の望む自然死で抱きしめて看取る実践を重ねる。平成22年に活動の拠点を本土に移し、現在は岡山県岡山市で在宅支援活動中。全国各地に看取り士が常駐する「看取りステーション」を立ち上げ、新たな終末期のモデルを作ろうとしている。また、全国各地に「死の文化」を伝えるために死を語る講演活動を行っている。令和二年四月、株式会社日本看取り士会設立同社代表取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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