角川文庫 角川ソフィア文庫<br> 最澄と空海―日本仏教思想の誕生

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角川文庫 角川ソフィア文庫
最澄と空海―日本仏教思想の誕生

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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044000820
  • NDC分類 182.1
  • Cコード C0115

出版社内容情報

自然と世界は聖なるもの――。日本独自の仏教を生んだ二大巨頭の全貌に迫る守旧派と対決し新たな仏教の礎を築いた最澄と、
即身成仏という力強い思考から密教の世界観を樹立した空海。
ともに遣唐使として学び、後にライバルとなる二人の巨人は、
アニミズムや山岳信仰の豊穣を取り込んだ
「日本型仏教」をいかに生み出したのか。
この世界に聖なる価値を認め、山川草木もまた成仏するという、
インドや中国にもない独自の思想と自然観。
鎌倉仏教や禅宗にも受け継がれゆくその核心を両者の生涯に探る。

プロローグ
 年表

1.仏教の源流

 第一章 源泉としてのインド仏教
 第二章 中国 仏教のメタモルフォーゼ

2.最澄 はじまりの人

 第三章 日本仏教の転換
 第四章 天台実相論
 第五章 一念三千の哲学
 第六章 最澄と天台の世界観

3.空海 世界の聖化

 第七章 密教の導入者
 第八章 密教行者としての空海――虚空蔵求聞持法
 第九章 空海のマンダラ理論
 第十章 空海と密教の世界観

 エピローグ
 あとがき
 文庫版あとがき

立川 武蔵[タチカワ ムサシ]
1942年、名古屋生まれ。国立民族学博物館名誉教授。名古屋大学文学部卒業。名古屋大学大学院中退後、ハーバード大学大学院留学(Ph.D.)。文学博士(名古屋大学)。仏教学とインド哲学を専門とし、2001年に中村元東方学術賞、2008年に紫綬褒章を受章。『ブッダをたずねて』(集英社新書)、『弥勒の来た道』(NHKブックス)など著書多数。

内容説明

守旧派と対決し新たな仏教の礎を築いた最澄と、即身成仏という力強い思考から密教の世界観を樹立した空海―。ともに遣唐使として学び、後にライバルとなる二人の巨人は、アニミズムや山岳信仰の豊穣を取り込んだ「日本型仏教」をいかに生み出したのか。この世界に聖なる価値を認め、山川草木もまた成仏するという、インドや中国にもない独自の思想と自然観。鎌倉仏教や禅宗にも受け継がれゆくその核心を両者の生涯に探る。

目次

1 仏教の源流(源流としてのインド仏教;中国―仏教のメタモルフォーゼ)
2 最澄―はじまりの人(日本仏教の転換;天台実相論;一念三千の哲学;最澄と天台の世界観)
3 空海―世界の聖化(密教の導入者;密教行者としての空海―虚空蔵求聞持法;空海のマンダラ理論;空海と密教の世界観)

著者等紹介

立川武蔵[タチカワムサシ]
1942年、名古屋生まれ。国立民族学博物館名誉教授。専門はインド哲学・仏教思想史。名古屋大学文学部卒業後、ハーバード大学大学院にて博士号取得。名古屋大学文学部教授、国立民族学博物館教授、総合研究大学院大学教授、愛知学院大学文学部教授を歴任。2001年に中村元東方学術賞を受賞。2008年、紫綬褒章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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chantal(シャンタール)

74
【司馬塾コミュBC空海の風景】日本仏教界の二大巨頭、空海と最澄のお話かと思ったが、二人の人物像に迫ると言うよりも真言宗と天台宗の教義等についての考察的内容で、難しかった😅二人が同時期に中国へ留学し、インドから中国的な物へと変容した新しい仏教を持ち帰って来た事はただの偶然とは思えない。必然であったと思う。それぞれに日本的要素を取り入れ、作り上げた思想が現代の「日本的仏教」の基盤となっている、という事までは何となく理解出来た。まだまだ勉強不足。「密教の本質は自己否定、その理論的根拠は空思想」の説明には納得。2019/04/18

KAKAPO

30
日本における仏教の歴史が大きく変わる時(いや、この本によると、二人が変えたのかもしれません…)、居合わせた二人の大使…出生から成長、掴んだ地位によって置かれた立場、それによって選ばざるを得なかった生きざまの違いを比較することによって、新たな世界が見えてきます。最澄と空海の時代に降り立った私は、更にブッダの時代に遡ったりしながら、仏教の潮流を観ようとしています。インドから中国、そして日本へと伝わった仏教の源流から、途絶えながらも、解釈され、成長してきた仏教について、更に深く知りたくなってしまいました。 2018/10/30

to boy

20
これは難解な内容ですね。大学院のテキストみたいで細かい記述に戸惑うばかりでした。インドで生まれた仏教が中国を経て日本仏教に変質していくダイナミクスな動き、日本仏教の基礎を作った二人の思想がほんのすこしだけ垣間見られました。アニミズムと山岳思想という日本独自の信仰と結びついた仏教がこの国を形作っていった礎なんだなと実感しました。2018/03/19

ホシ

10
書店でたまたま手に取ったのだが、買って良かった。もちろん晦渋な文章もあって全ては理解できなかったが、二人の思想をほんの少し垣間見た気がする。特に天台教学についてはほぼ無知だったので、本当に勉強になった。映画『サイレンス‐沈黙‐』でリーアム・ニーソン演じるフェレイラが「日本人は自然を超越する存在を想像できない」と言うが、あの台詞が幾度も頭の中をよぎる。穿った見方をすれば、結局は仏教も日本という「沼」で変質してしまった、と言えるかもしれない。でも、私は「世界の聖化」という2人の思想に大いなる可能性を感じた。2017/05/17

notti0929

6
最澄も空海も、寺を建てたり立宗することに執着し、「人が幸せに生きるにはどうすれば良いのか?」という原始仏教の本質から乖離してしまっていると感じた。また、「諸法は実である」、「世界はマンダラであり、仏身である」と言った主張は、もはや(本来的な)仏教とは別物であり、「日本固有の仏教もどき」と呼ぶべき。本家ヒップホップとジャパニーズヒップホップの構図に少し似ているかもしれない。2019/01/03

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