内容説明
第二次世界大戦中、ヒトラードイツに支配されたプラハ。この美しい街で青年時代を生き抜いた文学史家による、個人史を含む同時代のチェコ人文化の史録。
目次
第1章 占領の日(大統領ハーハのベルリン行;エミル・ハーハ:裁判官と大統領 ほか)
第2章 占領の始まり:一九三九‐四一年(新鮮な花;コンスタンティン・フライヘル・フォン・ノイラート:非適材非適所 ほか)
第3章 テロとレジスタンス(ラインハルト・ハイドリッヒ、プラハ着任;保護領のジャズ ほか)
第4章 保護領の終焉(K.H.フランク:成り上がり者;ビロードのヘアバンドをした少女(個人史) ほか)
著者等紹介
山下貞雄[ヤマシタサダオ]
1950年熊本県生まれ。1976年京都大学文学部卒業。1986年京都府立医科大学卒業。現在はフリーの産婦人科医(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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BATTARIA
10
許容し難いいい加減なカナ表記が多過ぎ。意味が同じだからこそ、チェコの通貨コルナをクラウンと書くのはNGだし、著者の父が殺されたヘウムノ絶滅収容所をヘルムノと書くのもお粗末。ハンガリーやポーランド等の周辺国の固有名詞を理解できずに、チェコスロバキアに関する本の翻訳なんかしてはダメだよ。ナチの収容所候補地としてキヨフがあったというけど、これはキエフからキーウに変わったウクライナの首都を、チェコ語モラビア方言読みしたもので、確かめもせずにキヨフとカナ表記するのは、訳者が専門家じゃないのを割り引いても論外だ。2023/04/19