内容説明
東京下町にひっそりとある、居酒屋「ぼったくり」。名に似合わずお得なその店には、旨い酒と美味しい料理、そして今時珍しい義理人情がある―。全国の銘酒情報、簡単なつまみの作り方も満載!旨いものと人々のふれあいを描いた短編連作小説、待望の文庫第9弾!!
著者等紹介
秋川滝美[アキカワタキミ]
2012年4月よりオンラインにて作品公開開始。2012年10月、「いい加減な夜食」(アルファポリス)にて出版デビューに至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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柊文庫本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
145
ショウコみたいなクソババアやクソジジイみたいなのは、どこにでもいるよね。こんなふうに歳を重ねたくはないもんだ。第一話と第二話。第三話を読んで、この街に住みたいと思いましたね。居酒屋ぼったくりで生まれる恋。いいじゃないか。愛を育んでほしいね。相変わらず、いい酒を置いてる居酒屋ぼったくり。飲んだことある酒ばかりだった(笑)。飲んだことない酒は、いつか飲んでみたい。まあ、いろいろあるけれど、居酒屋ぼったくりで、美音の作る料理をアテに、一献したいなと今作も思うのでした。 2025/03/30
あすなろ
106
居酒屋ぼったくりシリーズも9巻でそろそろ最終巻が見えてくる頃。これは美音のゴールインで終わるのか。さて、それは閑話休題。相変わらず美味しそう。毎巻同じこの感想で失礼しております。だって本当なのだから。秋川氏は一体何処からこれだけの居酒屋料理と酒の知識を得ているのか興味があります。内容としては、夜の地区の緊急集会所ともなり、要との話もあり、アキとリョウの話もあり、それは人情と恋の話でありこれも読ませる。また読書や生活の合間に適度に挟みながら読み進めさせて頂きますね。2022/08/07
よっち
52
豆腐屋の口が悪い姑を巡る騒動と、要のプロポーズでぼったくり存続を心配される美音、学習塾に行く途中で行方不明になった子供の家出騒動の真相、そして常連・リョウとアキの恋の行方が描かれた第九弾。豆腐屋の話は何ともなエピソードでしたけど、それを違った側面からもう一話描いてしっかりフォローしているのがらしいですね。美味しい料理描写や蘊蓄は相変わらずですが、なかなか進展しなくて心配な美音と要もお互いの気持ち自体は揺るぎないんですよね。リョウとアキはお互い不器用な感じでしたけど、周囲のフォローもなかなか上手かったかな。2020/03/29
Nao Funasoko
40
シリーズにつき。どの物語をとっても"安定の、、、"って感じ。"驚き"もないが"がっかり"もない(誉め言葉です)。2020/02/20
らび
34
いつもお酒のつまみに参考させてもらってます。早速ニラと明太子和え作ったけど美味しいですね~何より簡単簡単!しかし天ぷらにソースはびっくり!総菜の天ぷらは衣が異常に強いから合うのかしら?天つゆが当たり前と思ってたけど地域でとんでもなく違うんだな~勉強になります。今回もぼったくりの周囲で起こる騒動も考えさせられる事があったけどリョウとアキがやっと収まるところに収まった回でした。2020/05/11