内容説明
クリシュナムルティを紹介する最高の道はクリシュナムルティ自身―その著書、ビデオ、音声記録―であり、解説者や評論家ではない。この考えのもとに、本書は作られている。書名が示すとおり、本書は、まだ彼の教えを知らないひとたちを対象にしている。誰もがぶつかる日々の暮らしの問題、そのような問題へのクリシュナムルティ独自の取り組み、そして生と聖なるものの時間を超えた彼のビジョン、それが、このアンソロジーの選択基準となっている。本書は、クリシュナムルティがメッセージを発信するために用いた、さまざまなジャンル―講話、質疑応答、著書、インタビュー、日記、口述筆記、書簡、対話、議論―をもとに構成されている。
目次
1 講話(思考は恐怖を生む;自由、関係性、死 ほか)
2 質疑応答(今日の新聞で、人類の問題を解決するために必要なのは、経済的革命でも社会的革命でもなく宗教的革命だ、というあなたの言葉を読みました。宗教的革命(religious revolution)とはどういう意味でしょうか?
わたしたちは戦争を恐れ、仕事に就いていれば失職を恐れ、テロを恐れ、子供たちの暴力を恐れ、無能な政治家たちのなすがままであることを恐れて暮らしています。今日のような状態で、どのように人生と取り組んだらいいのでしょうか? ほか)
3 著作(問題と逃げ道;強迫観念 ほか)
4 日記、口述筆記、書簡(生きとし生けるものへの共感;人類の未来とは何か? ほか)
5 対話と討論(神は存在するか?;苦しみ ほか)
著者等紹介
クリシュナムルティ,J.[クリシュナムルティ,J.] [Krishnamurti,J.]
1895年、南インドに生まれる。神智学協会において来るべき世界教師としての教育を受け、“星の教団”の指導者となるが、1921年、「真理はそこへ通じるいかなる道も持たない領域である」として同教団を解散。以降、あらゆる権威や組織によらず、独力で真理を探究することの重要性を説き、さまざまな講話や対話を行いながら世界各地を巡った。1986年、カリフォルニア州にて逝去
吉田利子[ヨシダトシコ]
1946年生まれ、埼玉県出身。東京教育大学文学部卒業
正田大観[ショウダダイカン]
1959年生まれ、東京都北区出身。上智大学法学部卒業。大谷大学大学院仏教科修士課程修了。著述家・翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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