真実と修復―暴力被害者にとっての謝罪・補償・再発防止策

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真実と修復―暴力被害者にとっての謝罪・補償・再発防止策

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  • サイズ 46判/ページ数 264p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622096900
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C3047

出版社内容情報

〈社会のあり方から心的外傷が生じている以上、そこからの回復も、個人の問題プライベートではありえない。個々のコミュニティにある不正義によって外傷が生じているなら、傷を治すためには、より大きなコミュニティから対策を引きだして、不正義を修復しなくてはならない。
回復していく途上、難しい問いがさまざまに浮かび上がってくる。
皆の前でこのことを話せるか?
真実を、周りのひとは受け止めてくれるだろうか?
この傷は治るだろうか?
そのために何を差し出さなくてはならないのか?
どうして加害者と同じコミュニティに所属しつづけないといけないのか?
和解は可能か?
どうやって?
コミュニティはどうすれば現在の、そして将来の被害を防げるのか?
この問いに答えるため、私はもう一度、話を聞くことにした。生き延びたものたちの声である。皆のための、より良い正義を求めることのために本書はある〉

暴力被害者は何を求めているのか。加害者の謝罪やアカウンタビリティはどうあるべきか。補償や再発防止の具体策は、司法のあり方は。トラウマ問題のバイブル『心的外傷と回復』を継ぐ総決算の書。

内容説明

暴力被害者が求めているものは何か。トラウマ問題のバイブル『心的外傷と回復』を継ぎ、女性の性被害を中心に今後の世界のために描いた、ハーマン総決算の書。

目次

方法論ノート
第1部 権力(専制による秩序;平等による秩序;家父長制)
第2部 正義のヴィジョン(不正を認知すること;謝罪;アカウンタビリティ)
第3部 治癒(補償について;矯正;予防)
史上最長の革命

著者等紹介

ハーマン,ジュディス・L.[ハーマン,ジュディスL.] [Herman,Judith L.]
1942年ニューヨーク市生まれ。ラドクリフ・カレッジ卒業後、1964年ハーヴァード大学医学部入学。1968年卒業。マウント・オーバーン病院の研修医となり、その後近郊のサマーヴィル市で女性向け低額診療所を設立。ここでの経験をもとに1975年、児童性虐待についての共著論文“Father‐Daughter Incest”を発表。1980年代にはケンブリッジ病院に本拠地を移し、「暴力被害者用プログラムVictims of Violence(VoV)」を設立した

阿部大樹[アベダイジュ]
1990年新潟県生まれ。新潟大学医学部卒業。精神科医(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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owlsoul

7
現行の司法制度は犯罪被害者に対する意識が希薄すぎる、と著者はいう。犯罪行為において、被告は有罪が確定するまで無罪と推定され、弁護士によって弁護される。それは国家と被告「個人」との権力不均衡に対する配慮だ。そして裁判によって有罪となれば、被告は犯罪者=社会問題として国家による処罰・矯正の対象となる。では、被害者についてはどうか。犯罪行為による被害は、被害者「個人」の不運として処理されてよいのか。加害者の処罰や矯正を国家や社会が担うように、被害者の回復もまた、国家や社会の問題として捉える必要があるのではないか2025/06/07

ひろか

7
なんとなく遺作となりそーな予感 にしても、視野が 『社会』なんだなー。比較するものでもないけど、日本でも、信田さんもそれ。2024/04/07

ソーシャ

6
『心的外傷と回復』の著者が性被害を受けた人々の回復につながる司法制度とはなにかを事例を紹介しながら論じる一冊。加害者の謝罪やアカウンタビリティ、予防的介入、修復的司法、加害者臨床など各所で行われている取り組みをその問題点や限界についても触れながら詳しく説明しています。真に被害者のためになる司法とはどのようなものかを考えるうえで参考になる本です。2024/07/15

5
前作「心的外傷と回復」は、これまでに何度も読んだ。直近では、愛しの友人の結婚式に参列する飛行機の中で読んだ。この本が人を救うことを実感していて、私に勧めてくれた彼女。彼女を祝福するようにして、辛い文字たちの上をそっと目でなぞり、泣いた。〈被害者のための司法〉まず被害を受けた当人を中心に置くこと。誰かが傷つけられたときに、コミュニティが真っ先に傷ついた人をケアし、支えること。罪が認知され、被害者の落ち度はないと確認されること。心的外傷は人を孤立させる。だからこそ、回復はコミュニティへの復帰を通じて行われる。2024/07/01

pushuca

3
男中心のレイプ・カルチャーの真っ只中を生きる私たちは、どうすれば「より良く生きる」事が可能なのか?それを網羅的に書き記した本。力作。2024/04/22

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