内容説明
夫、和幸氏の俳句との響き合いにより“観行”(目に見えない真理を感得する心)を紡ぐ手描友禅作家・溝淵美悠紀と、「やは肌のあつき血汐にふれも見てさびしからずや道を説く君」など女性の狂おしさと官能をおおらかに謳いあげた情熱の歌人・与謝野晶子。溝淵の真理に向かう修業と、晶子の青春の迸りが、目をも心をも色とりどりに掻き立てる!
目次
六出ほか(手描友禅作品)(六出;春秋;輪廻;鼓動;好文;讃松 ほか)
みだれ髪(臙脂紫;蓮の花船;白百合;はたち妻;舞姫;春思)
著者等紹介
溝淵美悠紀[ミゾブチミユキ]
手描友禅作家。公立中学校教諭(音楽科)退職。1990年秋、朝日カルチャー講座手描友禅に入門
与謝野晶子[ヨサノアキコ]
歌人、詩人。1878年、堺県和泉国第一大区甲斐町(現在の大阪府堺市堺区甲斐町西一丁)で老舗和菓子屋「駿河屋」を営む父・鳳宗七、母・津祢の三女として生まれる。本名志よう。堺市立堺女学校(現・大阪府立泉陽高等学校)に入学すると『源氏物語』など古典に親しんだ。99年、関西青年文学会に参加、1900年、与謝野鉄幹の東京新詩社に参加し、『明星』誌上に短歌を発表。鉄幹と恋愛関係となり上京、1901年8月に女性の官能をおおらかに謳う処女歌集『みだれ髪』を発表、反響を呼ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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