内容説明
聖書に関連した世界の名画を300点以上を掲載。聖書本文を読むだけでなく、絵画を見ながら美術鑑賞もできる。巻末に各絵画の所蔵美術館索引が付く。
目次
創世記
出エジプト記
民数記
ヨシュア記
士師記
ルツ記
サムエル記上/詩編
サムエル記下
列王記上
エステル記
イザヤ書
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりんご
42
これはヒットです!聖書を題材に描かれている絵画は多く見られますが、いったい聖書のどの場面なのか、聖書を読んだことがない人には分かりづらいってことありませんか。この本は、そんな問題を一挙に解決してくれます。聖書の一部と絵画がセットになっているので、この場面を絵にしたんだと分かりやすいです。また、同じ主題で色々な人が描いた絵が紹介されているので、描き手によって構成や洋服のデザインなどが違うのも楽しめます。美術書ではないので、それぞれの絵に対する解説はありませんが、オールカラーで楽しめます。2016/12/24
夜の女王
13
「ぶらぶら美術館」で紹介されてた。西洋画鑑賞には聖書の知識が必要と思って、古本で安く購入。名画は満載!が、文章の内容はそのまま聖書。キリスト教徒ならぬ身には、ちょっと読むのが辛い。トリビュートや時代背景の解説が欲しかったが、出版元が聖書協会なので、そこは筋違いか(笑)文の方がは斜めで流して、絵だけ楽しんだ。美術館に行った後の復習に良さそうだ。2020/05/14
サロメ
5
古本屋でたまたま手に取って即買い。主に旧約聖書の有名どころのフレーズが抜粋されており、それを題材にした絵画がふんだんに掲載されている。抜粋されているフレーズは聖書素人には充分なボリュームで、旧約聖書の話の流れが理解できる程度になっている。掲載されている絵画は325点でしかもフルカラー。絵画というイメージを通して聖書が読める良書。 西洋絵画の勉強として使うには、美術解説がまったくないので役にたたないかと。2013/06/01
ばぶでん
4
この本の類書である中村「聖書と名画」を以前読んでいたのだが、この本は収録絵画が3倍くらいあり、かつ異なる画家による同じ主題の作品も収録していて、ためになって良かった。聖書を文字で読むだけでなく(といっても自分が読んだのだのは本物の聖書ではなく、阿刀田や犬養なのだが・・・)、描かれた絵画を見ると俄然、話が生き生きと伝わってくる。どちらの本も図書館で借りたものだが、どちらかは購入して手許に置いておくべきと思うのだが、どちらがよいか悩ましいところ。2019/09/09
なま
3
有名絵画で聖書の場面を描いていても、その絵が聖書のどの場面を表し前後の繋がりはどうなのか?素人でも聖書の言葉と作品が一緒に見られる事でわかりやすい。また同じ場面、同じテーマで色々な作品を一度に見られるのも特徴。 新約聖書のキリスト磔刑と十字架降下の絵画は他の場面よりも多く、イースター(復活祭)の原型になった過越祭や、五旬祭のワードも出てくるので興味を引く。子ども向けなら旧約聖書のバベルの塔が天空の城ラピュタに似てたり、ムスカのセリフ「ソドムとゴモラの天の矢」 の場面もソドム滅亡の絵画を見る事ができる。2017/02/12