内容説明
起死回生のリストラ。“強いアメリカ”は復活するのか。大胆な再建策に取り組む超大国の現在と未来をさぐる。
目次
序章 超大国の揺らぎ
第1章 米国産業の復活?
第2章 米国経済の成長力
第3章 効率を誇る金融・資本市場
第4章 財政赤学の来し方行く末
第5章 不思議な国際通貨ドル
第6章 なぜ日米経済摩擦か
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
106
表題では現代となっていますが20年前くらいの話です。まあまりアメリカ経済は変わっていないという気はします。貧富の格差が大きくなっているのでしょう。それがトランプやサンダースがかなりの票を獲得している証拠なのかもしれません。米国産業、資本市場、財政赤字、国際通貨のドルについてわかりやすく分析しています。2016/06/27
高橋 橘苑
14
1995年刊行。当時のアメリカ経済を知る意味では、個人的には有益だった。以下、特に印象に残った点。1 【パソコン市場でアメリカの強み】多数の企業が部品レベルでも、製品レベルでも市場競争に新しく参入できるという、横断的ないし水平的な生産と競争の構造を持つパソコンの特性。2 【国籍ベースでのアメリカ企業は最強】国境ベースでなく、国籍ベースでの国際競争力は乖離して強い。3 【アメリカの言い分】金交換停止・変動相場制移行は、日本とヨーロッパが、ガット・IMF 体制という国際公共財を自分勝手に使いすぎた事への対応。2015/10/31
Junichi Shimizu
0
経済は個人的には勉強不足だし(他も足りてるわけではないが)、苦手な分野。ただ読後の感触として、日本は戦後からアメリカなしには存在しえないというか、深いつながりがあって、映鏡を及ぼしあっていると思った。95年初版でだいぶ時間もたっていて情勢も変化しているが、過去の切り口で物事を振り返ることもうまくできたら良いと感じた。2017/04/17
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