内容説明
東京下町にひっそりとある、居酒屋「ぼったくり」。名に似合わずお得なその店には、旨い酒と美味しい料理、そして今時珍しい義理人情がある―旨いものと人々のふれあいを描いた短編連作小説、待望の第2巻!
著者等紹介
秋川滝美[アキカワタキミ]
2012年4月よりオンラインにて作品公開開始。2012年10月、「いい加減な夜食」にて出版デビューに至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yunemo
518
いささか!なんだかレシピ本的イメージが強すぎました。いいのかなぁ、とは思いながら、それなりに楽しんで。特に日本酒の説明には、頷きながら。とろろとトマトですか。確かに、小っちゃな時の、この感覚を思い出させていただきました。「来た時よりもちょっとだけ元気に」、このコンセプト、納得感で一杯です。客あしらいですか。言葉尻だけを頭に浮かべると、嫌な気持ちになりますが、真の意味での顧客サービスなのですね。お客は紛れもなく人間そのもの、毎日の表情は違っています。それを汲み取る感性が、人情の強弱が、商売繁盛のなせる業。2014/10/19
射手座の天使あきちゃん
435
シリーズ第二作 いらっしゃい♪ さて本日出来ますものは「愛情入り風邪引きスープ」に「中国帰りでも絶対食べたい焼き餃子」、昭和を知る男性には「鉄板焼きナポリタン」などいかがでしょうか? さぁさ、ごゆるりと 美人姉妹の笑顔を眺め、レアなお勧め地酒を飲めば、今日も笑顔の花が咲く~! それにしても表紙の美音さんのイラストはどうなんでしょう? どう見ても「お水系」ですよね(笑)2015/12/18
冴子
341
相変わらずお酒もお料理も美味しそうだ。1ではちょっとお客に甘え気味な気もしたけれど、今回はホントに人柄といい、工夫といい、満点をあげたいな。とろろステーキとあさりバターは試してみよう。餃子の焼き方は初めて知ったので、次回は私も是非! 日本酒は早速一つ取り寄せました。他のも試してみたい。どんな店を目指すのか、指向がハッキリしてるからこの店は流行ってるのよね。2016/05/06
ナイスネイチャ
263
待望の第2巻、瞬読でしたね。ここに紹介されている酒(特に日本酒)は呑んでみたいですね。餃子もチャレンジしてみたいです。もう安心して読めますね。続編も出ているので予約待ち遠しいです。2015/06/21
fukumasagami
248
何か面白くないことでもあったんですかー 他の客になら、そんな問いかけをしたかもしれない。愚痴を聞きますよ、と水も向けただろう。けれど要に限っては別だった。この人にそんな言葉をかけたら、無理に普段どおりの自分を演じようとして、余計に疲れさせてしまう…… 客商売を営む者の本能が、美音にそう教えていた。それなら、いつもどおりにするしかないか……と開き直り、美音は習い性になってしまった問いかけをする。「お昼は?」「食った……いや、食ってないかも」「なんですか、それ。食べたかどうかも覚えてないんですか?」2020/04/05