内容説明
35歳でアメリカに渡り、1年でMS修士号を取得した日本男児がいた。その男が「信州そば」とタックルして40年。科学の目で謎解きする“食べるそば”の実像。“ソバの実と殻の電子顕微鏡写真・カラー刷りの中国シルクロードのそば食品10品・多様な乾しそば商品見本の写真”などなど、そばに関する写真・図を200枚余り掲載。
目次
第1部 乾しそば(信州そば)発展の歩み(一茶がだまされた一割そば;九割そばへのR&D)
第2部 NHKテレビ・手打ちそばの風味(NHKディレクターは、なぜ手打ちそばにこだわったか;機械と手打ち、二通りのそば作り競演;出来上がった生そばの風味はどうであったか?;機会そばと手打ちそばの徹底的分析;そば生地のまとまりにくさの訳;“うまいそば”とは)
第3部 ソバ粉の科学とそば作り技術(白いそば黒いそば‥そして高タンパク栄養ソバ粉;微生物対策とEx十割そば)
第4部 食べるそばのいろいろ―消費者と生産者の知恵比べ(「半生そば」と「生そば」;千変万化の乾しそば;乾しそばJAS規格が変わった;即席カップ麺のそば;表示に関する米国の食品行政の姿勢;信濃町の「凍りそば」;黄土高原のソバ(そば)
新小型製麺機から切り出される筑波育ちの十割そば(生そば)
「乾」と「生」…似ている“重宝な食品”)
第5部 「良いうまいそば」への夢(凍り豆腐と類似した面白い乾燥技術;ソバ粉の水和、そばのテクスチャー;そば(ソバ粉)の香りの科学
そばの栄養とアレルギー
そばに託す夢と提言)
著者等紹介
松橋鐵治郎[マツハシテツジロウ]
技術士(ジロー食品海藻研究所)。元長野県食品工業試験場長。1930年生まれ。旧制長野中学卒(1948年)。東京水産大学製造学科卒(1953年)。千葉県(水産試験場本庁水産部1953~1961年)を経て、“割愛人事”により長野県に転任。寒天検査研究所(1961~1969年)を経て、食品工業試験場に勤務(1970~1988年)。この間、米国ジョージア大学大学院食品科学工学科に一年留学(アントシアニン色素の魚に対する毒性研究、修士(1966年))、寒天製造の研究論文により、東京農業大学農学博士(1977年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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