内容説明
都市における芸術文化と経済・財政システムとの共存の道を探る。
目次
第1章 創造都市の勃興と芸術文化の危機(金融危機と芸術文化の危機;企業メセナの見通し;公共政策としての芸術文化支援;創造都市思想の源流;日本における創造都市戦略の基礎的条件)
第2章 財政問題と自治体文化政策の危機―政策対象として問われる文化概念(問題の所在;財政危機と自治体文化政策の転換―政策対象として問われる文化;個人寄附の可能性;相次ぐ芸術団体の存続の奇教育;公共文化施設の見直しへの波及;若い世代は何を考えているか;検討)
第3章 戦後の大阪の産業政策と文化政策(問題の所在;「地盤沈下」が止まらない大阪;復興期の大阪の産業政策;経済復興過程と中小企業の展開;高度成長期における大阪の産業構造;高度成長下の地域開発と臨海コンビナート;重化学工業化の現実;第3期佐藤府政;公害反対運動と知事の交代;安定成長期の産業政策;産業構造の転換と大阪の産業再生戦略;サービス経済化の進展と大阪の産業構造;文化産業と大阪経済;文化資源を生かした産業再生、都市再生;創造型の産業と芸術団体の重要性;まとめ)
第4章 創造都市における創造性―ティーチング・アーティストを通じて考える(問題の所在;日本人は創造性欲求が希薄か―世界価値観調査から;ニューヨーク・フィルにおけるティーチング。アーティスト;演奏家たちにとっての魅力;世界的なティーチング・アーティストの広がり;アーツ・イン・エデュケーションの思想)
第5章 文化による持続可能な発展―創造的であることへの評価基準(問題の所在;舞台芸術サービスの外部性;文化政策の必要性の背景;文化資本と地域経済の関係性;文化による持続可能な地域発展;イタリア・ピエモンテの実践;ピエモンテ州におけるエコミュゼ法;エコミュゼとは何か;対話が生まれるまちづくり;ピエモンテ州のまちづくりが教えるもの)
終章(芸術文化と人生;持続可能性と芸術文化;持続可能な発展論;文化によるまちおこし;今後の展望)
著者等紹介
山崎茂雄[ヤマサキシゲオ]
福井県立大学経済学部准教授。京都大学卒、同大学院修了、同博士。専門は文化政策学、文化経済学、公共政策(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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