文化による都市再生学―創造都市の文化を考える

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  • サイズ B6判/ページ数 179p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784434128615
  • NDC分類 318.7
  • Cコード C3030

内容説明

都市における芸術文化と経済・財政システムとの共存の道を探る。

目次

第1章 創造都市の勃興と芸術文化の危機(金融危機と芸術文化の危機;企業メセナの見通し;公共政策としての芸術文化支援;創造都市思想の源流;日本における創造都市戦略の基礎的条件)
第2章 財政問題と自治体文化政策の危機―政策対象として問われる文化概念(問題の所在;財政危機と自治体文化政策の転換―政策対象として問われる文化;個人寄附の可能性;相次ぐ芸術団体の存続の奇教育;公共文化施設の見直しへの波及;若い世代は何を考えているか;検討)
第3章 戦後の大阪の産業政策と文化政策(問題の所在;「地盤沈下」が止まらない大阪;復興期の大阪の産業政策;経済復興過程と中小企業の展開;高度成長期における大阪の産業構造;高度成長下の地域開発と臨海コンビナート;重化学工業化の現実;第3期佐藤府政;公害反対運動と知事の交代;安定成長期の産業政策;産業構造の転換と大阪の産業再生戦略;サービス経済化の進展と大阪の産業構造;文化産業と大阪経済;文化資源を生かした産業再生、都市再生;創造型の産業と芸術団体の重要性;まとめ)
第4章 創造都市における創造性―ティーチング・アーティストを通じて考える(問題の所在;日本人は創造性欲求が希薄か―世界価値観調査から;ニューヨーク・フィルにおけるティーチング。アーティスト;演奏家たちにとっての魅力;世界的なティーチング・アーティストの広がり;アーツ・イン・エデュケーションの思想)
第5章 文化による持続可能な発展―創造的であることへの評価基準(問題の所在;舞台芸術サービスの外部性;文化政策の必要性の背景;文化資本と地域経済の関係性;文化による持続可能な地域発展;イタリア・ピエモンテの実践;ピエモンテ州におけるエコミュゼ法;エコミュゼとは何か;対話が生まれるまちづくり;ピエモンテ州のまちづくりが教えるもの)
終章(芸術文化と人生;持続可能性と芸術文化;持続可能な発展論;文化によるまちおこし;今後の展望)

著者等紹介

山崎茂雄[ヤマサキシゲオ]
福井県立大学経済学部准教授。京都大学卒、同大学院修了、同博士。専門は文化政策学、文化経済学、公共政策(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Keita Haga

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文化は「贅沢な金のかかるもの」ではなく、地域社会や経済に活力をもたらし次世代への持続性ももっている資本である、という主張で自分の考えともかなり近かった。オーケストラ問題で揺れる大阪と欧米諸国の文化政策を比較していて違いが鮮明だった。2014/01/28

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