内容説明
日本を代表する97人の文士たち―野上透のカメラは彼らの眼差しの奥にあるものを抉り出す。1959年(昭和34年)から1995年(平成7年)までの間に撮影した文士の肖像写真の作品群。
著者等紹介
野上透[ノガミトオル]
1935年生まれ。本名、根岸秀廸。1958年、日本大学芸術学部写真学科卒業、講談社入社。1964年、フリーランスとなり、雑誌、書籍等でルポルタージュなどを撮る。1977年、第8回講談社出版文化賞受賞。『女人古寺巡礼』など、写真担当の書籍多数。2002年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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国士舘大学そっくりおじさん・寺
20
昭和以降の作家達のモノクロ写真集。亡くなった人もいるが、今は大家のあの人の若い頃もちらほら。若い頃の野坂昭如や筒井康隆はカッコイイ。島田雅彦も美青年だ。曽野綾子も美人だ。女性作家の方が何となく鋭いような生々しいような風貌をしていて怖い。笹沢左保や高橋三千綱の写真は格好つけていて、なんだか笑ってしまう。海音寺潮五郎は顔パンパンだ。三島由紀夫は永六輔とルー大柴を足して2で割ったような顔だ。2014/06/04
ごへいもち
14
読友さんご紹介本。文壇という世界があったんだなぁ2014/06/05
くさてる
7
昭和の作家の肖像写真。皆様とてもいい面構えをされている。微笑んでいても迫力があり、生活の一部を切り取ったような写真でも、鋭さがあるような。個人的にはなだいなだの笑顔だけの一枚の写真がすごく好きです。2014/07/29