内容説明
鉢花のシクラちゃんが優しく、時には哀しげに語り明かす、或る家族の崩れゆく様相。表題作「シクラの蜜」の他計五篇。文学の復権とは物語性への回帰だと主張する作者の第１２短篇集。
著者等紹介
佐々木国広［ササキクニヒロ］
昭和１３年６月１日大阪市生まれ。昭和３９年５月同人誌「関西文学」（主宰＝横井晃）同人。昭和４５年１０月同人誌「半獣神」創刊・主宰。昭和４６年５月号『文学界』に「猫の首」発表。昭和４７年９月同人誌「旅と湯と風」（主宰＝中村信雄）会員。昭和５１年１月「乳母車の記憶」で第１０回『北日本文学賞』受賞（選者＝井上靖）。昭和５５年７月号『すばる』に「紫陽花」発表。平成９年４月大阪文学学校通教部講師に就任。平成１２年４月俳句結社「築港」（主宰＝塩川雄三）同人
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