出版社内容情報
本物の「伏線回収」と「どんでん返し」をお見せしましょう! 山奥で、顔を潰され、歯を抜かれ、手首から先を切り落とされた死体が発見された。事件報道後、警察署に小学生が訪れ、死体は「自分のお父さんかもしれない」と言う。彼の父親は十年前に失踪し、失踪宣告を受けていた。無関係に見えた出来事が絡み合い、現在と過去を飲み込んで、事件は思いがけない方向へ膨らみ始める。
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
📖®🍵
1
お、面白いぞこれ……! まず、文体が堅苦しくない。長たらしい説明や回りくどい尺稼ぎもない。だからなのかするすると文字が頭に入ってくる。そして的確で簡潔な表現で場面が自然と頭に浮かんでくる。構成も素晴らしく、複数の事件や時間軸が前後する作品でありながら、分かりやすく読者としても事件を実際に追っているかのような臨場感すら感じる展開の丁度良いテンポ。 しっかりと自分の中に落とし込み事件を理解していながらも次々と溢れる伏線で飽きること無く萎えること無く驚きや関心の連続でした。まさに脱帽。最高におすすめの1冊です!2025/07/17