感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
3
たとえば、「いもりに朱砂を食わせると、いもりは全身が赤くなって死んでしまう。それを陰干しにして、女の体にこの赤いいもりで印をつけると、どんなに洗っても消えない。ところがその女が他の男と情事すると、この印が消えてしまう」という話のある「ひとりね」。平賀源内による「放屁論」は、エレキテルが科学的に評価されない社会を批判した作品らしいが「放屁そのものとはほとんどかかわりがない」とか。「鹿の巻筆」は悪疫ソロリソロリで江戸に死者続出中、本書の内容からヒントを得て処方箋を捏造した者が出たため作者まで流刑となったとか。2024/09/12