内容説明
薬膳を作るのに特別な食材は不要。上海在住の日本人漢方医がわかりやすく教える「薬膳の正体」。誰にでも簡単に作れる本物の薬膳があなたと家族の「未病」を治す。「本当の薬膳」の常識と基本をズバリ解説。
目次
第1章 なぜ中国人はスッポンを食べるのか?
第2章 なぜ最高の上海ガニを贈って恨まれるのか?
第3章 なぜ薬膳を作ると夫婦仲が悪くなるのか?
第4章 なぜ友達のダイエットをまねると太るのか?
第5章 なぜあなたの街には薬膳料理屋がないのか?
第6章 薬膳の「基本中の基本」はこれだ!
第7章 「寒熱のバランス」を知ろう!
第8章 食事を「3つのタイプ」に分ける!
第9章 家族で薬膳を食べよう!
第10章 さらに勉強したい人へ
付録 寒熱別食材表
著者等紹介
村上文崇[ムラカミフミタカ]
食によるセルフメディケーションを研究する「養生医学研究協会」会長。1970年、東京都生まれ。東京大学文学部西洋哲学科卒業。上海中医薬大学(中国伝統医学系)卒業後、中華人民共和国医師免許取得。上海中医薬大学付属曙光病院等で研修。現在上海にある外資系病院の内科医として勤務している。上海中医薬大学在学中より日本ではあまり知られていない中国漢方の実態について情報発信を始め、現在では漢方の派生形態である薬膳、さらには中国の食文化についても紹介活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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どぶねずみ
27
薬膳料理というと、動物を使わない精進料理に似ている気がする。以前から薬膳料理の店には行きたいと思っているけど、安くないし、あちこちにあるわけではない。だけど、薬膳となる食材も意外と近くにあったりする。便利とはいえ、段々と加工食品も苦手になってきたので、自分で知識を高めながら作っていきたい。この中に紹介されているレシピで気になったものは、ビワ酒とクコ酒かな。って、酒ばっかりだけど。2019/03/04
にゃんころ
8
多くの日本人が持っている薬膳についての間違った思い込み。薬膳料理屋がないのはそういうことなんですね。まずは自分の寒熱のバランスを知ること。一度出した結果も、日々の生活で変わるので定期的な判断が必要。食材が持つサーマルタイプを覚えるのは大変かなぁ。【秋ナスは嫁に食わすな】とはまさに!!薬膳的解釈をするなれば。もう1つの意味なら関わりたくないですw『知識ゼロからの』というように、とてもわかりやすく書かれていました。2016/11/22
えり
2
薬膳について知りたくて手に取った本。初めの一冊としてわかりやすかった。理論的なことをすっ飛ばしてレシピだけ知ればいいかと思ったけど、基礎を学べて良かった。薬膳への誤解があったなぁ。薬膳だけでなく東洋医学についても書かれていて勉強になった、薬膳というとたいそうな食材を入れるイメージがあったけど、そうではなく、普段の食材の組み合わせがもう薬膳になるということ。大変そうだけど、薬膳や東洋医学の考え方がいいなと思ったので少しずつ実践しようと思う。2015/04/13
Hiroshi Kiso
2
症状は体のバランスが崩れているサインであって、その症状に対策をうつのではなく、崩れたバランスを元に戻すように対策をうつ。そしてその症状の原因は人それぞれなので、対策の仕方は皆異なる。体に良い物というのは一人一人異なるということ。薬膳はオーダーメイドでなければいけない。薬膳の基本が分かる本。2013/09/27