他者の原トポス―存在と他者をめぐるヘブライ・教父・中世の思索から

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他者の原トポス―存在と他者をめぐるヘブライ・教父・中世の思索から

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  • サイズ A5判/ページ数 500,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784423171264
  • NDC分類 132
  • Cコード C3010

内容説明

哲学とは自己を探求することであり、自己は他者との出会いを契機に、はじめて成立する。アウシュヴィッツに象徴される他者の抹殺と崩壊(ショアー)という20世紀の負の遺産は、われわれに「他者とは何か」という痛切な問を投げかける。著者は今日に至るまでヨーロッパ思想の基底に流れる“存在‐神‐論”の視点から、他者への思索の生成と展開の原トポスともいうべき聖書や哲学、神学など広範なテキストに聴従し、他者概念の真相を見極める。存在、神、そしてロゴスとは何か。これら思想基盤を支える概念が、他者論といかに関わってきたのか、自己と他者との共生は可能か。現代における他者忘却の意味とそれを克服する方向性を示して、現代の思想的課題に正面から答えた問題作。

目次

序論 他者と存在‐神‐論
本論 存在と他者のトポスへ(原トポスの哲学―教父・中世哲学と他者(ニュッサのグレゴリオス―三三〇頃‐三九四頃;アウグスティヌス―三五四‐四三〇;トマス・アクィナス―一二二五頃‐七四;マイスター・エックハルト―一二六〇‐一三二八)
原トポスの神学―ヘブライ・新約思潮(他者の誕生と喪失―『創世記』に即して;ハーヤー存在論と他者のエチカ―『ルカ』の「善きサマリア人の譬え」より;死と甦り―『マルコ』の空虚の墓の物語より;プネウマ言語と他者の記憶―『ヨハネ』十三‐十七章))
むすびとひらき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Miss.W.Shadow

2
17世紀初頭の長崎に日本人武士の父、ポルトガル母の下に生を受け、かの天草一揆にて民衆のカリスマ的人気を誇った原トポスに関する画期的な歴史書。というのは冗談でまあ8000円もしたけど買って今でも結構読む哲学書2010/11/21

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