出版社内容情報
恐竜の身体構造、生態、多様性から、大量絶滅をいかに生き延び今日の鳥類となったかまで、オールカラーで解説する。地球上に登場した驚くべき生き物、恐竜。昔から人々を惹きつけてやまないこの生き物は、極端な気候条件に直面しながらも、進化によって絶対的優位に立ち、1億5000万年以上にわたり地球に君臨した。本書は、ヴィクトリア朝から21世紀の最先端の研究まで、6章仕立てで紹介し、その謎を解き明かす。恐竜研究の歴史や恐竜の起源、身体構造、生態、進化、多様性、さらには白亜紀末期の大量絶滅をいかに生き延び、今日の鳥類として存在するようになったか、豊富な写真や復元図とともにオールカラーで解説。恐竜の基礎を知りたい全ての人に。
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ダレン・ナイシュ[ダレン ナイシュ]
著・文・その他
ポール・バレット[ポール バレット]
著・文・その他
小林 快次[コバヤシ ヨシツグ]
監修/翻訳
久保田 克博[クボタ カツヒロ]
監修/翻訳
千葉 謙太郎[チバ ケンタロウ]
監修/翻訳
田中 康平[タナカ コウヘイ]
監修/翻訳
吉田 三知世[ヨシダ ミチヨ]
翻訳
内容説明
恐竜の起源、体の構造、生態と行動、多様性、進化、大量絶滅をいかに生き延び、鳥類として存在するようになったか、美しい写真や復元図をもとにオールカラーで解説。
目次
第1章 歴史、起源、そして恐竜の世界
第2章 恐竜の系統樹
第3章 恐竜の解剖学
第4章 恐竜の生態と行動
第5章 鳥類の起源
第6章 大量絶滅とその後
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nobu A
11
「恐竜博2019」に行く前の最後の予習。恐竜に関する日進月歩の最新知見がぎっしり詰まった大人の教科書。随所に興味深い化石や恐竜の想像写真が挿入され、具体的にどのような研究手法を使用し、分析、考察を通して繁殖、成長したか生態行動を解説している第4章が一番面白い。およそ2億6千万年に渡って地球を支配した恐竜達。どうやって絶滅したか、いや、現代の鳥として進化して生き残っているとされるが、興味が尽きない。ただ、現在発掘されたものだけでも千種類程ある恐竜群。複雑な名前と容姿が容易には一致しない。入門書ではない。2019/09/27
為行
8
俺が好きな、その分野の学者が書いた面白い本。GWに恐竜博物館に行くのと、恐竜の名前だけの知識からもっと深い話を知りたくて手に取った。1章は恐竜の歴史、起源を軽く。2章は恐竜の系統樹、3章解剖学、4章生態と行動、5章鳥類の起源、6章大量絶滅とその後。面白く読めたのは2、5、6章。良かった点→2章系統樹では恐竜同士の繋がりと、獣脚類から現生鳥類に繋がっていることにロマン。5章では鳥類に歯がない理由が面白い。歯がないことでコストをかけずに早く大人に、嘴の変化が容易になるから。6章では絶滅要因の複雑さ、どうやって2024/04/27
高宮朱雀
8
取り敢えずサラッと流した感じで、後日ゆっくりと読み込もうかなと。 予想を大きく裏切り、イラストや写真よりも調査によって現在までに解明されている事、覆されたりしている説などについてのデータや説明文に終始していて面白味には些か欠ける。専門的に楽しみたい人なら問題ないだろうけど、それでもある種の物足りなさは覚えそう。 興味を唆られる部分はあるし、こういう造りをするなら、付属DVDでもあった方が良かったかな…。下世話な話、本の価格と内容が伴ってない。2019/03/03
5〇5
7
文字通りの「教科書」ですね。勉強させてもらいました。これまで「なるほど、そうなんだ!」と理解していたことが、新たな研究でひっくり返るんですね。たとえば、マニラプトル類の特徴である第2趾の湾曲した巨大な鉤爪は、獲物の肉を切り裂く機能はないとか、羽毛の起源はどうやら鱗ではない等など。これまで「定説」とされていたことが、これからも覆ることがありそうですね。これも「恐竜研究の楽しみ方」と言えそうです。2019/05/19
ときわ
6
ぎっしりと情報が詰まった素晴らしい本。なのに流し読みしかできなかった。図書館本で次の人が待ってるから長く借りれないので。ほとぼりが冷めたころまた借りてじっくり読むぞ。え~知らなかった!と思ったのは、恐竜全盛期の前に世界で繁栄していたのはワニの仲間だったこと。恐竜たちは隙間で細々生きていた。その後理由はよく分からないが生物が大量絶滅。一気に表舞台に出てきたのが恐竜。へえ~。その後(たぶん隕石のせいで)また大量絶滅。恐竜たちの隙間で細々やってた哺乳類が表舞台へ。(コメントへ)2019/09/16