出版社内容情報
シリーズ累計50万部突破!
同心、岡っ引きから、寺子屋の師匠まで……
江戸の難事件はおまかせあれ
傑作揃いの時代ミステリアンソロジー
「雪花菜」(梶よう子)
諸色調掛同心である澤本神人に、隠居した父親が、小間物屋から鼈甲を高値で売られたという訴えが持ち込まれる。神人が調査を始めた早々、隠居が殺され、小間物屋が疑われるが……。
「庚申待」(麻宮 好)
連続して少女がかどわかされて殺される事件が発生。岡っ引きの吾一と、子分である勇吉が下手人を追うが、勇吉には“死を覚悟した者が見える”という力が現れ……。
「寿限無」(浮穴みみ)
数馬と奈緒の兄妹が営む手習所「吉井堂」に、新たな習い子・新吉が訪れる。数馬は新吉の亡くなった母の幽霊が、なぜか“じゅげむ”という言葉を呟いたという謎を解く。
「だんまり」(近藤史恵)
南町奉行所定廻り同心・玉島千蔭は、男の髷が次々に切り取られるという奇妙な事件を担当する。時を同じくして、兄の博打の借金のかたに売られそうになった娘を助けることになり……。
「抜けずの刀」(西條奈加)
浪人の新九郎が、人殺しの罪でお縄になった。濡れ衣だと信じる長屋の住人たちは、彼の無実を証明するため、それぞれの特技を生かして奔走し……。
内容説明
浪人の新九郎が、人殺しの罪でお縄になった。濡れ衣だと信じる長屋の住人たちは、彼の無実を証明するため、それぞれの特技を生かして奔走し…「抜けずの刀」(西條奈加)、男の髷が次々に切り取られるという奇妙な事件が発生。その意外な真相とは…「だんまり」(近藤史恵)など、江戸で起こった事件を解決し、犯人を捕まえるために奮闘する同心や岡っ引き、さらには市井の人びとを描いた、時代ミステリアンソロジー。
著者等紹介
梶よう子[カジヨウコ]
東京都生まれ。2005年、「い草の花」で九州さが大衆文学賞、08年、「一朝の夢」で松本清張賞、16年、『ヨイ豊』で歴史時代作家クラブ賞作品賞、23年、『広重ぶるう』で新田次郎賞を受賞
麻宮好[アサミヤコウ]
群馬県生まれ。2020年、日本おいしい小説大賞応募作『月のスープのつくりかた』を改稿し、デビュー。22年、『泥濘の十手』(刊行時、『恩送り 泥濘の十手』に改題)で、警察小説新人賞を受賞
浮穴みみ[ウキアナミミ]
1968年、北海道生まれ。千葉大学文学部卒業。2008年、「寿限無」で小説推理新人賞、18年、『鳳凰の船』で歴史時代作家クラブ賞作品賞を受賞
近藤史恵[コンドウフミエ]
1969年、大阪府生まれ。大阪芸術大学芸術学部文芸学科卒業。93年、『凍える島』で鮎川哲也賞を受賞してデビュー。2008年、『サクリファイス』で大藪春彦賞を受賞
西條奈加[サイジョウナカ]
北海道生まれ。2005年、『金春屋ゴメス』で日本ファンタジーノベル大賞、12年、『涅槃の雪』で中山義秀文学賞、15年、『まるまるの毬』で吉川英治文学新人賞、21年、『心淋し川』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いつでも母さん
みい坊