出版社内容情報
【解説】
ルイス・キャロルが一人の少女のために語って聞かせた物語から,不朽の名作『不思議の国のアリス』が生まれた。その誕生までの軌跡と交遊のエピソード,彼の生涯を描く。
目次
第1章 陸の孤島からオックスフォードへ
第2章 オックスフォードの生活
第3章 『不思議の国のアリス』の誕生
第4章 『鏡の国のアリス』以後
第5章 不思議の国は世界へ
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- 評価
K’s本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田あや
77
キャロルの研究者ストッフルがまとめた、アリスの作者ドジソンの生涯。個人としてはおそらく世界一を誇る資料を持つと云われるストッフルだけに、図版や個人的な手紙などの資料も豊富に掲載され、キャロルの一端を垣間見れる記事の数々に惹き込まれる。8歳のキャロルに宛てた父の手紙に「ブタと赤ん坊とラクダとチョウチョが道端のみぞに転げ落ち、婆さんは煙突に登りだし、牛がその後を追う。」という一文があり、奇想天外な虚実まぜこぜの世界観とアリスに登場するモチーフの合致に、父から引き継がれた多くのものを感じ取ることができる。(⇒)2020/04/20
あーさん☆GWは墓参りをハシゴしました。暑くてバテました。
43
小学六年生でも読めそうな本。『不思議の国のアリス』好きにはたまらない誕生秘話。
Flower
16
本屋さんで一目惚れして購入。 ルイス・キャロルさん(ドジスンさん)が撮った写真が魅力的。2019/06/30
viola
10
アリス関連書は色々出ているけれど、ルイス・キャロルの生涯関係本で一番読みやすいのはこれかなー? 他のはまだ読んでないけれど、厚さとか、内容から見て。全体的にカラーで写真やアリスの挿絵が多いので、そういった意味でも勉強になるかも。もうちょっとひと押しして欲しいところですが、それならば更に色々あたればいいわけで、これはこれでいいかなーーという感じでした。2011/10/09
白義
7
絵も写真も入ったビジュアル性の高い本、ということで、キャロルの伝記・入門にふさわしい一冊。伝記、作品断片、資料としての手紙に関連する挿し絵や写真、絵画まで、一冊にキャロルの人生をコンパクトに詰め込んだ良書。本人の著作を読んだ後か前に一冊、というならこれがよし。手紙の機知やユーモアが抜群で、思ったより行動的で牧歌的な生涯と共に、キャロルのよさを再確認できる。ページも薄くてさっと読めるのがいいね2011/10/23