出版社内容情報
研究は、努力だけでは続かない――西洋史研究を志す学部生・大学院生、若手研究者に向けて、「研究者になるための見取り図」を描く。
研究テーマの選び方から、史料との向き合い方、論文執筆、学会活動、研究会参加、教育との両立、時間管理、ネットワーク形成、さらにはAIの活用まで、研究生活のリアルを語る。
研究職の困難やリスクもふまえつつ、変化する環境で研究を続けるための「ストラテジー(戦略的思考)」を提示する。
1)研究の現実と向き合うための視点
研究者になるまでの過程や就職後の実態を率直に語り、理想論にとどまらない「リアル」を伝える。将来に不安を抱える読者にとって、自分の位置や進むべき道を見定める指針となる。
2)「戦略的思考」の必要性を明示
「ただ好きだから研究する」だけでは生き残れない時代において、いかに計画を立て、機会を見極め、自分の強みを活かしていくかという視点が示されている。今後のキャリア形成にも直結する内容。
3)体験に裏打ちされた具体的アドバイス
論文執筆、学会参加、ネットワークの築き方、研究と教育の両立など、著者の経験に基づいた実践的なヒントが随所に盛り込まれている。
4)時代の変化を踏まえた内容
AIや大学制度の変化、研究資金の問題など、現代の研究環境に即したテーマも取り上げる。
【目次】
はしがき
第1章 研究者を志す人たちへ
第1節 研究者とはどういう存在か――大学教員の日常
第2節 研究を続けるということ
第3節 研究環境と他者との関係
第4節 組織のなかで研究を続けるということ――戦略的思考の必要性
第5節 学部生として講義をどう受けるか
第6節 基礎学力の重要性
第2章 外国史を研究するということ――変わりゆく研究環境への対応
第1節 西洋史研究の成立
第2節 戦争と戦後史学
第3節 戦後史学から実証研究へ――研究方法の転換
第4節 研究インフラの変化――コピー機・媒介者・研究会
第5節 デジタル化・オンライン化が変えた西洋史研究
第6節 テクノロジーの発展に応じて研究手法を変える
第3章 歴史学と流行
第1節 歴史学は「現在」と切り離せない
第2節 研究の流行はこうして生まれる――社会史の流行
第3節 グローバル・ヒストリーの隆盛
第4節 歴史研究の潮流をどうとらえ、あなた自身のストラテジーを練るのか
第4章 英米中心を相対化する――グローバル・ヒストリーの方法と限界
第1節 社会史のあとに何が求められたのか――「大きな世界」への要請
第2節 グローバル・ヒストリーの隆盛――中心問題としての「大分岐」
第3節 オブライエン氏の議論と英米系の論理――強さと限界
第4節 流通の軽視という盲点――中間商人・海運・産業革命
第5節 新しいグローバル・ヒストリー(ドイツ系潮流)と「自分の軸」
第5章 グローバル・ヒストリー時代の研究ストラテジー
第1節 テーマ設定――流行との距離をどうとるか
第2節 発表・投稿――主流の型を知って使う
第3節 ネットワークの作り方――若手と長く一緒に走る
第4節 判断はいつも小さな形でやってくる
第5節 日常運用の設計――時間・雑務・研究の配分を考える
第6節 流行と共存しながら自分の研究を続けるために
第6章 AI時代の研究ストラテジー
第1節 AIは研究者に何をもたらしているのか
第2節 AIを研究補助として使う――三つの原則
第3節 AI時代の研究者のストラテジー
第7章 戦後の西洋史研究の変遷――旧制高校から現在まで
第1節 戦後史学の形成と「虚学」の精神
第2節 教養人から専門家へ――世代交代の意味
第3節 実証研究・社会史・研究会の時代
第4節 基礎学力としての教養
第5節 国際化と日本の歴史学界が採用すべきストラテジー
第8章 人はどうしたら長期間研究を続けられるのか
第1節 研究を続けるための基礎体力――心のスタミナと技術
第2節 成果が出るまでの現実的ストラテジー――「最初の一本」を作るまで<
内容説明
研究テーマの選び方、流行との距離、評価や就職の現実―西洋史研究を志す人が早い段階で直面する判断を、研究環境と学問の構造から整理する。学部生・大学院生、そして若手研究者に向けて、研究を続けるためのストラテジーを示す。
目次
第1章 研究者を志す人たちへ
第2章 外国史を研究するということ―変わりゆく研究環境への対応
第3章 歴史学と流行
第4章 英米中心を相対化する―グローバル・ヒストリーの方法と限界
第5章 グローバル・ヒストリー時代の研究ストラテジー
第6章 AI時代の研究ストラテジー
第7章 戦後の西洋史研究の変遷―旧制高校から現在まで
第8章 人はどうすれば長期間研究を続けられるのか
終章 研究を続けるということ
補章 研究を乗り越えるということ
著者等紹介
玉木俊明[タマキトシアキ]
京都産業大学経済学部教授(ヨーロッパ経済史)。1964年大阪市生まれ。同志社大学文学部卒業、同大学大学院文学研究科(文化史学専攻)博士後期課程単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 電子書籍
- カメラと青春 亮子に関する2、3の呪い…
-
- 電子書籍
- 月刊flowers 2020年3月号(…



