出版社内容情報
江戸後期大坂のキリシタン摘発事件を題材にした歴史読み物です。主人公の豊田貢は、京都の都市下層民から遊女となり、その後宗教者としての才覚を現します。陰陽師の許状を得ると、女性門弟を多数抱え「八坂の見通し」と敬われ信者を増やしますが、邪宗を広める危険人物として主な門弟らとともに摘発され、大塩平八郎の吟味を受けるのでした。幕末に多く現れる庶民出の女性教祖の先駆とも言える生涯を魔女裁判風に見立て描きます。
【目次】
――本書関連年表
序 章 西の魔女が死んだ
第1章 みつぎ、稲荷明神下げをする
第2章 水野軍記の妖術
第3章 豊田貢の繁栄
第4章 大坂と京都
第5章 西へと向かう旅――長崎・金比羅、そして……
第6章 露顕
第7章 終焉
第8章 審理の行方
あとがき
引用史料・主要参考文献/図版典拠一覧
内容説明
陰陽師みつぎは、なぜ磔にされたのか?キリシタン容疑で摘発された庶民女性らの生き様と、大塩平八郎の吟味の実態を描く。
目次
序章 西の魔女が死んだ
第一章 みつぎ、稲荷明神下げをする
第二章 水野軍記の妖術
第三章 豊田貢の繁栄
第四章 大坂と京都
第五章 西へと向かう旅―長崎・金比羅、そして…
第六章 露顕
第七章 終焉
第八章 審理の行方
著者等紹介
村上紀夫[ムラカミノリオ]
1970年愛媛県今治市生まれ。大谷大学大学院文学研究科博士後期課程中退、博士(文学・奈良大学)。現在、奈良大学文学部史学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
サネキ
18
久しぶりの感想① そうそう、これが”歴史学”だよ!!!(面白かった) 底辺社会で色々苦しみを味わった女性たちの活躍を史料から写し出す、歴史ドキュメンタリー。逆に男性の登場人物が胡散臭さと鈍臭さを感じずにはいられないのが、対比になってる感じがあって面白い。 2026/03/17
花林糖
12
(図書館本)江戸後期。大塩平八郎(大坂東町奉行所与力)が担当した京坂キリシタン事件。下女奉公→遊女→宗教者になった豊田貢。その師匠水野軍記。史料を元に底辺に生きる女性たちが描かれており興味深く読了。年表や人物紹介有り。 2026/04/05
kenitirokikuti
6
図書館にて。「文政京阪キリシタン事件」。文政の頃、京阪で女祈祷師が金のトラブルで逮捕された。その祈祷師の師匠筋を辿ると、キリシタンの邪法うんぬんを称しており、大問題になった。取り調べた奉行所の与力に大塩平八郎がおり、明治時代の絵草紙「天保山浪花大塩」にも登場する。2026/04/08
つまみ食い
5
天明の飢饉により幼い頃に家族が離散し、遊女となり、一度は結婚した男にも裏切りられ人生を狂わされた女が、壮絶な精神力のもと祈祷師としてカリスマとなっていく…という壮絶な内容。2026/04/22
トト
2
江戸後期、1829年大阪にて豊田貢(55)が異教の妖しい術を使うと捕縛の後、市中引き回しの上磔刑にて処刑された。その女は、過去を占い未来を予知し、祈祷で病を治癒する力を持つ、魔女のような存在。和風ファンタジーな物語のようだが、史実に基づいた歴史研究書。筆致が学術書のように固くなく、歴史小説のように読みやすい。なんとも不思議な読感でした。2026/07/16




