出版社内容情報
心理・教育・医療・福祉……対人援助で必須の“傾聴”の根底にある「受容と共感そして自己一致」を徹底解説した三分冊の第一巻。
心理相談や学校教育、医療・福祉現場など、あらゆる対人援助で必須となる“傾聴”スピリット。いまや常識ともなった“傾聴”の根底にある、聴き手の「受容と共感そして自己一致」を、まったくの初心者にも必ずわかる導入と、経験豊かな援助職にも味わえる探究で、徹底解説した三分冊。どのような場面でも参照できるよう、どこまでも実践に即して見渡された、総合ガイダンス! ――第1弾は「一致:聴き手の自分らしさ」について。
基礎編
《一致》をめぐって 本山智敬
発展・実践編
治療者がみずからの内的体験をそのままに体験し保持することの意味
――非行臨床の経験から 羽間京子
クライエント中心療法における《一致》の臨床的検討 大石英史
ファシリテーターの《一致》について 中田行重
フォーカシング指向の観点から《一致》を考える
――セラピストの真実性はどのようにクライエントの変化に貢献するのか 日笠摩子
《一致》からみた共感的理解
――レゾナンスモデルをささえるセラピストの《一致》 田村隆一
特別編
【海外からの寄稿】
表現すること、《一致》、そして中核条件 C.パートン
【他学派からみた中核三条件】
なぜ不可能なのか? からの出発――関係という視点 成田善弘
監修者インタビュー 村山正治
内容説明
どうすれば私は援助的でありうるか?クライエントが変わるための“促進的な関係”を築くため、みずからが内的に経験していることに、ありのままに気づき意識する。
目次
基礎編(一致をめぐって)
発展・実践編(治療者がみずからの内的体験をそのままに体験し保持することの意味―非行臨床の経験から;クライエント中心療法における一致の臨床的検討;ファシリテーターの一致について;フォーカシング指向の観点から一致を考える―セラピストの真実性はどのようにクライエントの変化に貢献するのか;一致からみた共感的理解―レゾナンスモデルをささえるセラピストの“一致”)
特別編(外国からの寄稿 表現すること、一致、そして中核条件;他学派からみた中核三条件 なぜ不可能なのか?からの出発―関係という視点)
著者等紹介
村山正治[ムラヤマショウジ]
東京都生まれ。1963年、京都大学大学院教育学研究科博士課程単位取得後退学。教育学博士。九州大学大学院教授、久留米大学大学院教授、東亜大学大学院教授、九州産業大学大学院教授を経て、東亜大学大学院特任教授、九州大学名誉教授
本山智敬[モトヤマトモノリ]
大分県生まれ。1998年、九州大学教育学部卒業。2003年、九州大学大学院人間環境学府博士後期課程単位取得後退学。西南学院大学学生相談室常勤カウンセラー。2009年~福岡大学人文学部講師
坂中正義[サカナカマサヨシ]
山口県生まれ。1993年、埼玉大学教育学部卒業。1997年、九州大学大学院教育学研究科博士後期課程(教育心理学専攻)退学。福岡教育大学教育学部助手。2009年、福岡教育大学教育学部教授。2011年、博士(心理士)学位取得・九州大学。2013年~南山大学人文学部教授
三國牧子[ミクニマキコ]
アメリカ、ニューヨーク生まれ。1987年、立教女学院短期大学幼児教育科卒業。1997年、玉川大学文学部卒業。小金井教会幼稚園教諭、Aoba Japan International School国語科教諭を経て2012年、University of East Anglia博士課程修了(PhD取得)。2011年~九州産業大学国際文化学部臨床心理学科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とある聖職志願者。
339r_t98
Hayato Matsui
シュローダー