出版社内容情報
哲学と神学を修めた精神分析家が、「精神分析は成熟した自然宗教である」との視点から、「ナルシシズム」の変容について説いた。
内容説明
「精神分析は自然宗教である」「人間の情緒生活の中に具現化されうるただ一つの宗教は、自然宗教である」―著者の言う「自然宗教」とは、どのようなものか?本書は、病める現代人の精神の救済のために、精神分析の目指すべき方向をラディカルに問うた分析家必読の書である。
目次
原始宗教の性質
成熟宗教
ユダヤ‐キリスト教の伝統
東洋の宗教的英知
ソクラテス―古代ギリシャの宗教の師
道徳的なものと霊的なものとの関係
宗教の定義に向けて
フロイトが宗教に下した診断
マイスナーによるフロイト批判
ユングの挑戦〔ほか〕
著者等紹介
シミントン,ネヴィル[シミントン,ネヴィル][Symington,Neville]
精神分析家。哲学・神学・心理学で学位を取得後ロンドンで分析家となりタビストック・クリニックで勤務、1986年オーストラリア精神分析協会に招かれシドニーに移住し、のち同協会会長を務める
成田善弘[ナリタヨシヒロ]
1941年、名古屋大学医学部卒業。精神科医、臨床心理士。現在、大阪市立大学大学院教授、桜クリニック嘱託
北村婦美[キタムラフミ]
1966年、京都大学医学部卒業。精神科医、日本精神分析学会認定精神療法医。現在、京都民医連中央病院精神神経科
北村隆人[キタムラタカヒト]
1993年、京都府立医科大学医学部卒業。精神科医、日本精神分析学会認定精神療法医。現在、京都民連中央病院精神神経科(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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