出版社内容情報
「会計とは何か、会計にしかできないことは何か」、理論と実務の視点から健全な会計とは何か著者の長年の経験から視座する一冊。
内容説明
簿記を軽視する「会計学者」、財務諸表が読めない「会計実務家」。「理論」と「実務」が噛み合わないのはなぜか?学者の寿命―学者は、いつから学者でなくなるのか。税理士業界―「サービス業」としての自覚を!IFRS―「死に体」となった日本版IFRS。実務界に転じた著者が本音で語る!
目次
第1部 日本の会計学は何を学び、何を教えてきたのか(最終講義「私の歩んできた道」;アカウンタビリティーと原価主義会計 ほか)
第2部 書斎の会計学(プラモデルに熱中する学者たち―「書斎の会計学」は通用するか(1)
ヨロイを脱げない学者たち―「書斎の会計学」は通用するか(2))
第3部 学者の寿命(学者の寿命―「六〇歳限界説」;「伝統芸能」と化した会計学 ほか)
第4部 「日本版IFRS」構想の虚実―国際会計基準を巡る国内の「騒動」(企業会計審議会は何を議論してきたのか;日本の産業界はどう反応してきたか―「強制適用」で誰が得をするのか ほか)
第5部 「完全な財務諸表」願望(「接着剤」なき財務諸表;資産除去債務のパラドックス ほか)
著者等紹介
田中弘[タナカヒロシ]
神奈川大学名誉教授・博士(商学)(早稲田大学)。早稲田大学商学部を卒業後、同大学大学院で会計学を学ぶ。博士課程を修了後、愛知学院大学商学部講師・助教授・教授。1993年‐2014年神奈川大学経済学部教授。2000年‐2001年ロンドン大学(LSE)客員教授。公認会計士2次試験委員、大蔵省保険経理フォローアップ研究会座長、郵政省簡易保険経理研究会座長、保険審議会法制懇談会委員などを歴任。一般財団法人経営戦略研究財団理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。