出版社内容情報
人も動物もすべての生きとし生けるものが、美しい満月をめでる観月祭の物語
羽尻利門氏が、美しい細密画で描く、家族で楽しむ日本の行事絵本第2弾。
十五夜の夜、神社のお祭りへ行くキッカとゲント。
山の頂上の境内では、月の神さまに感謝と祈りを捧げる観月祭が行われていて……。
人も動物もすべての生きとし生けるものが、美しい満月をめでる夜のお話。
本文中の各見開きには、絵本と関わりの深い言葉(4つの文字)が隠されています。文字探しもお楽しみください。
内容説明
十五夜の夜、神社のお祭りへ行くキッカとゲント。山の頂上の境内では、月の神さまに感謝と祈りを捧げる観月祭が行われていて…伝えつづけたい日本の風景。家族で楽しむ日本の行事。人も動物もすべての生きとし生けるものが美しい満月をめでる観月祭の物語。
著者等紹介
羽尻利門[ハジリトシカド]
1980年、兵庫県生まれ、京都府育ち。立命館大学国際関係学部卒業。貿易会社勤務ののちイラストレーターに。2006年、第7回インターナショナル・イラストレーション・コンペティションで優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ままこ
68
郷愁溢れる月見のお祭り。羽尻さんらしく細かいところまで描かれていて、隅々まで楽しめる。賑やかなお祭り広場から離れ、神社の境内で行われる「観月祭」は厳かで神秘的。ドン!ドン!太鼓の音で集まってきたのは…。構図が素晴らしい海と花火と月のコラボシーン。広げて見る表紙も良いな。〈月は人も動物も分け隔てなく優しく照らしてくれる。〉命は等しく尊いということがスッと伝わってくる。日本人の心くすぐる情緒豊かな絵本。「観月祭」行ってみたい。2024/09/26
yomineko@ヴィタリにゃん
68
旧暦8月のお盆に行われる観月祭。月読命に秋の豊作と日々の安寧を祈願する。この神事に出かけた2人の子ども達に混ざって、動物たちも多数来ていた。徳島県阿南市・津峯(つのみね)神社での感動を残したいという思いで描かれた絵本。2023/12/13
よこたん
37
“きょうは じゅうごや おつきみの ひ。つきは、すべての いのちを やさしく てらしながら、ゆっくりと のぼって いきます。” 月の輝く夜に読める幸せよ。お家でお月見もいいけれど、今日は山の上の神社の神事(観月祭)へ。月を愛でるのは、人間ばかりではないのね。夜の景色の中の、あちこち至るところにいる動物たちの姿を目で追う。いつか、こんな夜があったと、記憶の中にずっと留めていてほしい。かくし絵(文字)要素も含まれていて楽しい。屋台のおつきみやき、月のあじのムーンアイス、うさぎカステラを買いに行きたい!2023/09/29
Cinejazz
32
〝今夜は十五夜、お月見の夜。「そうだ、神社のお祭りにいってみようか?」ママの声に 「いきたい❢」 キッカとゲントの姉弟の顔がぱっと輝いた・・・。 山の頂上の境内では、月の神さまに感謝と祈りを捧げる「観月祭」が行われ、人も動物も、すべての生きとし生けるものが、美しい満月を愛でる、夜の美しく和やかなひと時が描かれた<羽尻利門>さんの家族で楽しむ日本の行事絵本です。2025/03/02
ワッピー
29
読み友さんの感想から。十五夜の夜、曇り空にがっかりしていたキッカとゲントはママにつれられて神社の夜祭りへいく。縁日ににぎわう人の群を抜けて、リフトで頂上の神社へ向かうと、雲も切れてちょうど観月祭の式が始まる。美しい絵、各ページに隠された文字、リフト乗り場の陰にコッソリ貼られた作者からのメッセージと楽しい要素もいっぱいあり、山上から夜の海を見下ろすシーンのすばらしさ。よく探すと、いろいろな生き物が隠れているページもちらほら。今回は冬に読んでしまいましたが、月の美しい秋の晩に読みたい絵本です。 2023/12/10
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