出版社内容情報
あの展覧会で出会った藤田、初めて見る藤田、ここにあります。
・藤田作品だけを展示する究極の個人美術館のすべて
・「猫」好き必見!慈愛に満ちた作品、大集合。
・軽井沢安東美術館コレクションをあますところなく収載
エコール・ド・パリの代表的な画家として知られる藤田嗣治。
その人生は戦争など自分ではどうしようもない
時代の流れに翻弄された波乱万丈なものでした。
この本は、彼の生きざまに共感するコレクターが設立した
藤田作品だけを展示する個人美術館
「軽井沢安東美術館」の収蔵作品を網羅したものです。
中でも、蒐集の出発点となったかわいい「猫にまつわる」作品群は必見です。
初期の作品から藤田の代名詞となった「乳白色の下地」による裸婦像、
晩年の「聖母子像」まで楽しむことができます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takakomama
5
安東美術館は2022年10月に軽井沢にオープンした、藤田嗣治だけを展示する個人美術館。「かわいい」をテーマに収集した、猫や少女の絵画の他、装幀本や手仕事など180点。個人蔵のコレクションを公開してくれて、見られるのは嬉しいです。2023/12/06
月音
2
藤田嗣治の作品では少女と猫の絵がとりわけ好きなので、それらを中核とした安東コレクションは以前から注目していた。おなじみの裸婦画の他、初期作、戦争画、宗教画等ひと通り網羅しているが、安東氏の蒐集当初の購入条件が“かわいい”ことというのに親近感がわく。藤田の少女のかわいさは複雑だ。ほぼ無表情で何か夢みているようであり、無垢な顔立ちにすでにコケットリーが芽生えているようにも見える。その二面性が、愛くるしさの下に野性味をのぞかせる猫と通じ合う。いや、御託を並べるのはよそう。⇒続2024/05/12
kaz
2
類書で見かけたことのない作品が多数紹介されており、満足度は高い。図書館の内容紹介は『藤田嗣治の作品だけを展示する日本初の個人美術館「軽井沢安東美術館」。その館蔵品をあますところなく収載する。藤田が晩年を過ごしたフランスの「メゾン=アトリエ・フジタ」をはじめ、貴重な写真も多数収録』。 2023/01/15
k
1
藤田嗣治の中では、私も少女と猫が好きなので、とてもよかった。美術館を作るにあたり系統的に蒐集されたとのことで、藤田の生涯を辿れるようにもなっている。初めてみた作品も多くて、是非とも訪ねてみたくなった。2023/09/12
Y
0
★★★★★2023/06/27