鉋の技と銘品大全―台打ち・仕立て・鉋身の形状・鉋鍛冶・名工の鉋・洋鉋 プロが教えるカンナの魅力と使いこなしのテクニック

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  • サイズ B5判/ページ数 158p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784416713594
  • NDC分類 583.8
  • Cコード C2072

出版社内容情報

鉋を使いこなす人たちがさらに技術を追求するための、テクニック的なことから資料性の高い知識や情報までを網羅した鉋の技術の決定版

前作「鉋大全」において、鉋の基本や研ぎの基本、治具づくりなどを網羅しましたが、道具としての鉋にはまだまだ奥の深い魅力、使いこなすための技術があります。
本書の位置づけは、鉋を使いこなす人達がさらに技術を追求するため、またはじめて手にする読者においても鉋を使いこなすまでの技術の奥深さや魅力について感じ取ってもらえる情報を紹介します。一方で、鉋の使い手である宮大工をはじめとする職人たちの技術は細々とながら受け継がれていますが、その道具を供給する鉋鍛冶や台職人は減少の一途を辿っています。それらの技術が消滅してしまう前に写真と文で残しておくことは、将来において高い資料性を持つものとなるはずです。

1)技術を受け継ぐもの/鉋鍛冶の高齢化が進み技術の衰退が危ぶまれる中、若手鍛冶として期待される鉋鍛冶を紹介。
2)名工が残したもの/千代鶴是秀、石堂秀一、碓氷健吾など入手困難だが、その価値が高く評価されている名工の鉋を紹介。
3)技術の変遷から見るカンナ身の歴史/鉋身(鉋の刃)。
4)鉋メンテナンスのあれこれ/「削ろう会」会長として、鉋削りの技術を長年研究してきた上松技術専門校指導員の上条勝先生に、刃口埋めや自分で造る鉋台などの知識を披露。
5)プロの立場から見たカンナの使い方/様々な分野で使われる鉋とその使い手にとっての鉋のポイントなど。

目次

鉋鍛冶を訪ねる(伝統を受け継ぐ者 播州三木の鉋鍛冶―内橋圭介の仕事;三十才から始めた奇跡の鍛冶屋―石社修一の挑戦)
名工が残した鉋(義廣;重勝;千代鶴是秀;石堂秀一;廣貞;国成;永弘、三郎;丸山銀次;落合字一;碓井健吾)
形状から見た鉋の歴史
日本で唯一の大工道具の歴史博物館―竹中大工道具館
鉋を操る(匠の技を見る!―寸八鉋の台打ち;難易度の高い鉋―際鉋を仕立てる)
大工道具の「曼陀羅屋」木の家具工房「花みずき」―二つの天職を持つ道具屋兼木工家
特別編 洋鉋(洋鉋の種類と揃え方;英国仕込みの技に見る洋鉋の研ぎと仕立て)