「ユマニチュード」という革命 - なぜ、このケアで認知症高齢者と心が通うのか

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「ユマニチュード」という革命 - なぜ、このケアで認知症高齢者と心が通うのか

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784416616819
  • NDC分類 369.26
  • Cコード C0047

出版社内容情報

フランスで生み出された、認知症高齢者が穏やかな人生を取り戻すケア技法「ユマニチュード」の考え方を余すことなく紹介する。「介護する側もされる側も、
どれほど多くの人々の心に
希望の光が灯ることでしょう」

――エッセイスト 阿川佐和子

(「週刊文春」2016年8月4日号
<阿川佐和子のこの人に会いたい>より)

―「優しい心」は「優れた技法」に宿る。そしてそれは誰もが体得できるものである。―

寝たままの姿勢で行う清拭は、「寝たきり」を助長してしまっていないだろうか?
入浴を嫌がるのは、本当にその人自身に問題があるのだろうか?
徘徊は転倒の危険性があるから、身体拘束や向精神薬の投与はやむを得ないのか?

私たちが良かれと思って行っているケアは、高齢者の健康維持を害してしまっているのかもしれません。
人が人に寄り添う病院やホームなどのケアの現場では、こうした「哲学」ともいえる問いが不可欠なのです。

フランスで生み出された、認知症高齢者が穏やかな人生を取り戻すケア技法「ユマニチュード」。
本書は、その考え方と技法の実践を開発者自らが語り下ろした本です。

・攻撃的、徘徊などの問題行動が減った。
・身体拘束や向精神薬の量が減少した。
・適切なケアレベルの設定により、患者が寝たきりになることがなくなった。
・スタッフや家族の負担も軽減。専門職の離職率が大幅に改善した。

「ユマニチュード」を導入した施設では、こういった「魔法のような」症例が数多く報告されています。
フランスでは400以上の病院やケアホームで導入され、すでに日本を含め数か国で実践されています。

この技法は、「顔の正面から同じ高さで目を合わせる」「何をしているか実況するように伝える」「腕を上からつかまず、必ず下から支える」などの確立された具体的な技術と、「ケアする人とは何か」「人とは何か」という哲学から成り立ちます。

本書では、なぜユマニチュードが生みだされたか、また、ケアにおいて「なぜそうすべきなのか」「なぜその方法に効果があるのか」という根拠をやさしく丁寧にひも解いていきます。

介護・医療の現場、そして認知症高齢者のいる家庭にて、誰もが実践できるケア技法の本質を、技法の開発者本人の体験や、患者さんのエピソードを交えて紹介していきます。

プロローグ

第1章 ユマニチュード誕生前夜
人生でいちばん大切なものは何?
それを見ていた誰もが「奇跡だ」と言った
看護師が患者に話をする時間は、一日に平均120秒
ベッドでの清拭をしない研究をはじめる
ケアに必要なのは感情と優しさ?ユマニチュードの哲学の基礎……ほか

第2章 認知症高齢者は暴力的か?
「本人にとっていいことをしているはずだ」という思い込み
触れる場所には順番がある
「視覚のトンネル」という落とし穴……ほか

第3章 私たちが権利を失うとき
高齢者になると誰もが失うもの
身体的な依存関係は自律を妨げるものではないなぜダブルベッドが用意できないのか 
病を治すのは患者自ら……ほか 

第4章 ケアをする人とは何者か
病変ではなく、相手を見る
自己犠牲の精神は、相手の権利を尊重しているのではない
抑制は「世界人権宣言」に反する 
尊重とは、相手を人間として認めること 
ユマニチュードはその人の“いま”に注目する……ほか 

第5章 ユマニチュードに迎え入れる
人間の第2の誕生 
見ないとは、「あなたは存在しない」と告げること 
沈黙のケアの現場に言葉をあふれさせるための技術「オートフィードバック」
体に触れることは、脳に触れること 
人は死を迎える日まで、立つことができる
ユマニチュードの絆に呼び戻す?第3の誕生とは 
人間関係をつくるための5つのステップ……ほか

エピローグ

イヴ・ジネスト[イヴ ジネスト]
著・文・その他

ロゼット・マレスコッティ[ロゼット マレスコッティ]
著・文・その他

本田 美和子[ホンダ ミワコ]
監修

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

miww

90
認知症患者のケア「ユマニチュード」。相手を人間として尊重するという考えに基づく実践、プロフェッショナル向けの著書だが参考にしたくて読んだ。すぐに見られるように抜粋。「自律」とは自分で選ぶ能力があるという事。ケアする人の役割は患者の代わりに何かを決める事ではなく、患者の自律を介助する事。高齢者と目を合わせて会話する。それは相手を人間として認めること。その人の今の望み、やりたい事を尊重し本物の関係を築いていく。ユマニチュードの4つの柱。「見る」「話す」「触れる」「立つ」。2018/03/02

nyaoko

78
上司からの借り本。ユマニチュードとは造語で「人間らしさ」と言う事。初めて聞いたのだけど、どうやら県内でもユマニチュードを取り入れた施設があるらしい。行って見てみたい。勤務先の施設ではかなり認知症の進んだ人が増えてきて、介護が困難になっている。大声や徘徊、拒食や拒薬、暴力等がある。そんな時に勧められた本だけど、これはなかなか簡単に出来そうで、出来ないなぁ。深呼吸は大事だな。しかし、認知症だけでなく、人との接し方、関わり方にはとても有効だと思った。目を見る、話す、触れる、そして立つ。歩く。五感って生きる事だ。2020/07/31

シュシュ

33
清拭の時間だけでも立つことは、寝たきりとは違うと知ることができた。人生の最期をそんなふうにサポートしてあげられたらいいなと思う。誰かをケアすることは、支配することではなく、心を開き友愛の気持ちを持って行うこと。ユマニチュードのケアの5段階(ノックする、会えて嬉しいと伝える、ケアを行う、心地よかったことを相手の記憶として残す、次回の約束)は、介護以外の仕事にも共通すると思った。「ノー」といえるフランス人と、いえない日本人の違いが述べられていた。日本も、相手を尊重した上で「ノー」といえる社会になってほしい。2017/08/15

紫羊

32
ユマニチュードは人間についての哲学がベースにある介護の技法なのですね。ケアされる側、する側双方に自己犠牲を求める精神論とは違う。これから、日本の介護現場にも広がってほしいと思いました。2016/09/12

なごめ

31
私は接している利用者さんに、従属の「イエス」を言わせていないだろうか?日々の業務の中で、忙しさを言い訳に、選択の「イエス」を奪っていないだろうか?自分のケアを振り返り、時に叱ってもらったような気になった。まだまだ修行が足りません。2020/06/07

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