目次
第1部 教育現場とLGBTQ+(教育現場におけるLGBTQ+;教員の意識変容と啓発をどう行うか;さまざまなセクシュアリティについて理解する;LGBTQ+と発達障害;DSDs:体の性のさまざまな発達の基礎知識と学校対応;LGMTQ+の家族支援;海外の学校におけるLGBTQ+への対応)
第2部 発達段階に応じた対応と授業(小学校におけるLGBTQ+への対応と授業―「自分らしさ」を認め合う仲間づくり;中学校におけるLGBTQ+への対応と授業―多様性への扉を開く;高等学校におけるLGBTQ+への対応と授業―チェックリストとエクササイズの提案;大学におけるLGBTQ+への対応―3つの壁をのりこえる)
著者等紹介
葛西真記子[カサイマキコ]
大阪大学大学院人間科学研究科博士課程(前期)修了、University of Missouri,Columbiaカウンセリング心理学博士課程修了(PhD)。現在、鳴門教育大学大学院臨床心理士養成コース教授、SAG徳島(徳島県のセクシュアル・マイノリティ活動団体)代表。臨床心理士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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katoyann
12
LGBTQ +の子ども・若者を教育現場の内外で支援する際の注意点が分かりやすく説明されている。特に支援者が自覚的でなくてはならないのは、自らが内面化している異性愛主義と性別一致中心主義だという。 セクシュアル・マイノリティの支援については、「分かったフリ」が最も怖く、支援者と名乗る人が無自覚な偏見を口にしてしまったとき、マイノリティは理解者がいないことに傷つき、絶望感を覚えるという。教育に携わるものは誰もが無関係ではいられない問題である。2021/04/18
poliglota_
0
知らないことがとても多く、大変勉強になりました。 このような知識は支援者だけではなく、誰にでもあるといいな、と思いました。2023/04/09
やまなみ
0
学校現場や家庭におけるlgbtqへの配慮やどのような対応が必要かについて、具体的に、わかりやすく書かれている。また、インナーセックスについても触れられている。近年、固定の価値観から共生の時代になってきているように感じていて、当事者でない人たちも、個々の個性として受け入れることで豊かな精神的な生活ができるだろうと思った。