出版社内容情報
《内容》 トラウマを持つ人をケアすることは自分自身が傷つくことでもあり、ケアを行う者への支援が重要な課題となっている。本書では、トラウマ研究・臨床に関わる第一線の執筆者陣がこの新たな問題について議論を展開する。
内容説明
トラウマをもつ人をケアすることは、自分自身がまた傷つくことでもある。外傷性ストレスがケアの対象として定着した米国では、ケアを行う者への支援が重要な課題となっている。本書は、二次的外傷性ストレスの予防と治療という新たな問題について、米国のトラウマ研究や臨床に関わる第一線の執筆陣が、あらゆる角度から議論を展開している。
目次
第1部 基本概念の設定(共感疲労―ケアの代償についての新しい理解に向けて;トラウマへの二次的曝露とセラピストが自己申告した困難 ほか)
第2部 セラピストのセルフケアモデル(トラウマ・セラピストのセルフケア―代理トラウマの緩和;トラウマに関わる仕事に対する援助者の反応―理解と組織における介入 ほか)
第3部 セラピーの場以外で(コミュニケーションとセルフケア―基本的問題;傷だらけの教授法―大学や研修の枠組でのトラウマについての授業 ほか)
第4部 セルフケアの倫理的問題(セラピストの二次的トラウマに関連する倫理的問題;セルフケアと傷つきやすいセラピスト ほか)
著者等紹介
小西聖子[コニシタカコ]
1954年愛知県に生まれる。1977年東京大学教育学部卒業。1988年筑波大学医学専門学群卒業。1992年筑波大学大学院博士課程医学研究科修了、博士号取得。東京都庁(心理判定員)、東京医科歯科大学難治疾患研究客員助教授などを経て、現在、武蔵野女子大学人間学部教授。精神科医、臨床心理士
金田ユリ子[カネダユリコ]
1965年東京都に生まれる。1988年東京都立大学人文学部卒業。現在、武蔵野女子大学心理臨床センター研究員
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