感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Glitter
2
再読しました。 私はこの本についてなにもわかっていなかった。 二度目に読み終わった時に涙が流れました。 児童精神医学の専門書で泣くなんて変ですよね。 でもそれだけこの本は人間の根源に迫っている。 54年も前の本なのに。 驚愕ですよ。 そこかしこに今につながる考え方の萌芽が見つけられる。 本当の名著というのはこういうものですね。 読むたびに新しい発見がある。 自分が成長するたびになにかを教えてくれる。 2019/12/13
Glitter
2
「good enough mother」ほどよい母親。 なんと難しい、そして重要な役割なのだろう。 愛情に基づく没頭でしかなし得ないこのあり様は生命の神秘を感じさせる。 そして、安易な早期教育への傾倒にも警鐘を鳴らす。 過保護でも放棄でもない、この包み込むような育児こそが 子どもの可能性を最大限引き出す基礎をつくるのだろう。2019/10/28