目次
1章 “おいしい情報”を手に入れる「世渡り力」
2章 人を引き寄せ、動かす「世渡り力」
3章 自己演出で評価を上げる「世渡り力」
4章 仕事の“敵”から身を守る「世渡り力」
5章 遊びから最高のアイデアを生むコツ
6章 どこでも生きていける「腕」の鍛え方
著者等紹介
岡野雅行[オカノマサユキ]
1933年東京都墨田区生まれ。45年、向島更正国民学校卒業。社員5人の町工場・岡野工業株式会社を経営、代表社員を名乗る。「誰にもできない仕事」と「安すぎて人が敬遠する仕事」をモットーとし、針穴の直径が0.08ミリという世界一細い「痛くない注射針」の量産化や、携帯電話の小型化に貢献したリチウムイオン電池ケースにより、「世界一の職人」「金型の魔術師」として知られる。NASAをはじめ世界的大企業からも注文が押し寄せるなか、これまで家電、パソコン機器、医療機器など多くの金型をつくる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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loro
1
世渡り力とは、ヨイショするでもお世辞を言う事でもないらしい。 強気になれる所は技術に自信があるからか、いいなぁ職人。 物書きが本業でないオヤジの書いた本には無駄に武勇伝やいい話や説教満載という事がありがちだけど、必ずしも綺麗な話だけではなく、地味に凄くてアイディア満載で非常に面白かった。 2013/09/03
耳目之学(不定期更新中)
1
中小企業が大企業に足元を見られないためには、世界で自分にしかない技術を持つことが必要不可欠であると岡野さんは強調する。書名にもある「岡野流世渡り術」とは、人を騙すなど姑息なものではなく人間の心の機微を知り、義理人情を弁えたものである。中でも、食事をご馳走になった場合のお礼の言い方が参考になった。昨年は、社会人の方に食事をご馳走になったが、ご馳走して下さった方が良い気分になってくれる「お礼」ができなかったように思える。次回から「また、あいつに飯でも奢ってやろう。」と思わせるお礼がしたい。2011/02/27
くわばらかずや
0
「英語は机で勉強するな」といったのは、東進ハイスクール講師、安河内哲也。この本では、英語云々は語られれていないが、通じる点がある。ダイノジ大谷ノブ彦さんのオススメの著書。痛くない注射針を作り上げた職人の本。いかに、不義理をしないか。お金が無くても、一流のものに触れる。一流の人と接する。これが大事なんだなと思った。「愛人と別荘」は、必ず持たない。べらんめぇ口調の中に、芯がある口調で、自分に語りかけてくれるような気分になった。文体は江戸っ子っぽいのに、さまざまな文献や、作品、落語など、著者の知識の量には感服。2013/06/10