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内容説明
「恋愛」についての映画は「人生」についての映画である。トラウマ級恋愛映画8本を徹底解剖。
目次
「これはラブストーリーではない」。では、いったい何?『(500)日のサマー』
誰かを本気で愛したらその愛を消すことはできない『マリッジ・ストーリー』
女と男の寓話二千年の進化『美女と野獣』
生きるために誰かを愛する『愛がなんだ』
セックス依存症の男にとって「恥」とは何か?『SHAME‐シェイム‐』
恋と革命のために燃えつきたいという衝動『汚れた血』
猛スピードで描かれる国境も時代も超えた愛『COLD WAR あの歌、2つの心』
人はどうして人を好きになるのか?『ハーフ・オブ・イット:面白いのはこれから』
著者等紹介
町山智浩[マチヤマトモヒロ]
1962年生まれ。映画評論家。1995年に雑誌「映画秘宝」を創刊した後、渡米。現在はカリフォルニア州バークレーに在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akihiko810/アカウント移行中
27
町山による、近年の恋愛映画の解説。印象度B+ 「マリッジ・ストーリー」「愛はなんだ」「ハーフ・オブ・イット」と観たことある作品の項だけ読んだ。直球の恋愛映画というより、変化球の恋愛映画が多い。 「マリッジ・ストーリー」「愛はなんだ」はそこまで刺さらなかった作品だが、この解説で興味深く理解できた。「ハーフ・オブ・イット」は大傑作だとあらためて思った。町山の映画解説は素晴らしい2024/01/27
kei-zu
26
本書で紹介される映画は、ロマンスだけではない。別れの結果、見つけたものと得たもの。実を結ばなかった恋が促した成長。 つらい結果を迎えることがあっても、人はなぜ恋をするのだろう。本書のあとがきに掲載された著書の所感がすばらしい。 私は、紹介された映画のほとんどをみていませんが、著書の映画語りをたっぷり楽しむことができました(・∀・)2021/11/17
たらお
23
結論を言うと、あとがきが最高にいい。誰かを好きになることと、そこから派生する温かな感情や自分自身の変化、新たなる成長を町山氏が語っている。語られる8本の映画は観たことないけど、紐付けされている過去の映画の語りが多数。愛や恋の様々な形を映画のシナリオに沿って解釈できるので、未見でもかろうじて読むことは可。でも、紹介される映画は氏が好きだから論じている訳ではなく、あくまでも様々な恋や愛の形を語るための材料にしか過ぎないということ。「人を好きになることは、他者への扉、自分の扉を開けるチャンスじゃないか」は名言。2021/04/28
遊星
15
本書を読んでトラウマ映画館の頃に町山さんがよく言っていた「映画は人生の予行演習だ」という言葉を改めて思い出した。8本のチョイスが絶妙のバランスで、青春もあれば、離婚もあれば、勘違いもあれば、宗教的達観もあれば、セックス中毒もあればという感じで、きっとどれかが誰かの予行演習の役に立つのではないだろうか。個人的には、ジュリエット・ビノシュがカラックスの「ホーリー・モーターズ」への出演を断ったという「実話」がなかなかに切ない。これを機会にカラックスを見返そうかしらん。2021/05/01
cithara
14
町山さんてエキセントリックな恋愛映画が好きなのかしら? 以前読んだ他著書にもその種の映画を紹介されていました。町山さんの紹介文はどれも興味をそそるものですが、観終わった後気分が悪くなりそう。でもやはり一作は観ておきたいと思わされます。日本映画はあまり好みではないかな。『(500)日のサマー』は日本公開当時から気になっていました。笑顔(?)の女の子のポスターが非常に印象的でした。「これはラブストーリーではない」というナレーションが入るのね。謎。そしてこの映画を観るのに他映画の知識がなくてはダメなのね。2021/10/02
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