感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かごむし
22
20年前に創価学会の高校生向けの機関紙に掲載されたもの。当時まさに高校生だった僕は、この本を読んでとても感動した記憶があるのだが、改めて読み直して、高校生相手にこんな直球をぶつけていたのかと驚く。高校生でなければ感じられないことがあると思うから、ぜひその時に読んでほしいなと思うとともに、社会に出て、さまざまなことに傷つき、打ちひしがれ、自分の可能性を自分で限ってしまうようになった大人たちにこそ、読んでほしいと思った。青春とは「あの頃」の思い出ではなくて、今ここにいる自分の生き様の中に燃えるものだと思った。2016/07/29
白パラガス
21
私の親しい友人が創価学会員で,彼の中に流れる創価学会の思想とその目指すところを知りたいと思い,自発的に手にした本書。といっても,いきなり本格的な学会員向けの著作を読むのはハードルが高いので,高校生向けの機関紙に連載された,創価学会の名誉会長・池田大作氏の対談をまとめた本書を読むことにした。中立の立場として読んだが,さすが宗教家とも言うべきか,発言のいたるところに力を感じた。論理云々よりも,人間性に直接訴えてくる。ただ私は学会員ではないので,「仏法こそ全て」とする考え方にはいまいち共感できなかった。2019/01/10
かごむし
19
読むたびに新しい。日々の生活でたまったホコリを吹き払うような気分だ。本書は、高校生に向けて語りかけたものであるが「今すぐに全部わからなくてもいい。自分のために何かをくみとってくれればいい」と断っているだけあって、率直にど真ん中の議論を展開している。この年で読んでも、少しも青くさくなく、胸の奥にストレートに響く。年を取ると純粋ではなくなっていくような哀しさがあるけれど、純粋な気持ちは存在していて、普段そこまで光が届いていないだけなんだとな気づく。読後感は非常にすがすがしく、また頑張ろうという気持ちになった。2019/07/29
イプシロン
7
希望を持ち、自分で自分自身を建設していくしかない、「建設は死闘、破壊は一瞬」。そのためには、ひたぶるに自分を磨くしかない、「相手ではない、自分である」。そして、同じ志をもつ友情がそういう自分をさらに大きくしてくれる、「人は変われど、我は変わらず」。カントの言う、「目的のための目的」に生きる友情、友情の大樹を育て、友情の大空を、友情の大海をどれだけ広げてゆけるか、どれだけ深くしてゆけるかに地道に挑戦していきたい。文化系で内向的、ひっこみ茶碗でシャイ、目立つことが嫌いなくせに、解って欲しいちゃんな私だが(笑)2014/06/11
シュウゴ
7
高校生の時に出逢っていたかった本です。2010/01/30