内容説明
本書は、現代心理学のゆきづまりを打破すべく鋭くその欠点を批判し、その結果、新たな心理学の確立をめざそうとする意欲的な心理学書である。
目次
第1章 間主観カウンセリングの誕生(現代心理学の批判;臨床心理学の失望 ほか)
第2章 間主観カウンセリングの人間観(「性善説」か「性悪説」か;これまでのカウンセリング観 ほか)
第3章 間主観カウンセリングの方法(間主観カウンセリングの展開;来談者と心理カウンセラーの「同行」 ほか)
第4章 間主観カウンセリングの事例(事例研究の意義;R君の事例(その過程;その考察) ほか)
第5章 間主観カウンセリングの評価(間主観カウンセリングの「終結」;「終結」後のこと ほか)
著者等紹介
伊藤隆二[イトウリュウジ]
1934年2月3日生まれ。東京大学卒業(大学院博士課程修了、教育学博士)。専攻は「臨床教育心理学」。心理臨床経験は40年以上になる。神戸大学教授、横浜市立大学教授、東洋大学教授、帝京大学教授、米国カリフォルニア大学(UCLA)客員教授を歴任
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ryotaro Sato
1
間主観とは客観でも主観でもなく、自分と相手の間にある主観で物事を考えること。 いままでの客観的で自然科学的な臨床心理カウンセリングに反して、相談者と自分の間に上下関係を生まず、お互いの善に向かって解決策を考えていくカウンセリング手法。 若干、アドラー心理学的な考え方と似ている。 論理性や知識だけのカウンセリングにはない、人間はスピリチュアリティな存在を認める、という概念が目新しいと思った。2018/09/19
Darbytime
0
クライアント中心のカウンセリング+αな話。若干スピリチュアルに偏り気味。2014/05/10