内容説明
I〓NYのロゴでも知られる世界的デザイナーのグレイザー自らスケッチから仕上げまでどのように進めていくかを説明しながら、芸術的な才能とは何かを解き明かす。また、スケッチと完成した作品のあいだへ対話の場を生み出すことによって、優雅さとひらめきをもってそれぞれの作品の核心に迫り、インスピレーションを与えるだけでなく、読者を教育することにも尽力している。
著者等紹介
グレイザー,ミルトン[グレイザー,ミルトン] [Glaser,Milton]
グラフィックデザイン史の中で最も有名なグラフィックデザイナーの一人。1954年に革命的なプッシュピン・スタジオを共同設立、1968年にクレイ・フェルカーと「ニューヨーク・マガジン」を創刊、1974年にミルトン・グレイザー社を設立、1983年にはウォルター・バーナードと共同で出版デザイン会社WBMGを設立した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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paluko
5
著者のミルトン・グレイザーは1977年に有名な「I♡NY」のロゴをデザインした人。基本、見開きの左頁にアイデアスケッチ、右頁に完成した作品(版画、ポスター、挿し絵など)を配した構成で文章はあまりありません。が、「スケッチをしている最中にためらうことこそ極めて重要だ。疑いを抱くことが不可欠なのだ。最初から答えがわかっているなら、わざわざ面倒なことをする必要はないのだから。答えを決めつけてしまうと、想像力を発揮することができなくなる」(6頁)など含蓄のある言葉が点在しており、見るだけでいろいろ学べる本。2022/01/26