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出版社内容情報
何もない森だけの聖地、海の彼方から来る神……原初の信仰を求めて、半世紀を超える旅から生まれた清冽な思考。原初の神社を求め、沖縄の御嶽から遠く朝鮮半島の堂まで、聖なる森を飽くことなく訪ね歩く、あるいは、自文明を厳しく否定した西欧の南方行の系譜をたどり、これと対比しながら日本人にとっての南の意味を執拗に問い続ける。半世紀を超える弛まぬ旅から生まれた思考。
? 島の精神誌
島断章/沖縄で/『海上の道』論――柳田国男の想像力/椰子の実とアシカ――柳田国男の伊良子岬滞在/治癒の場所としての南島――土方久功、中島敦、島尾敏雄/旅への誘い――シャルル・ボードレールの南海旅行/南方のアトリエ――フィンセント・ファン・ゴッホとポール・ゴーギャン/民族学者になれねばならなかった詩人――ミシェル・レリスの場合/シュルレアリスムと民族学――ミシェル・レリス『幻のアフリカ』をめぐって/死場所としての島――レーモン・ルーセルとシチリア島
? 神の森 森の神
ひとつの経験――沖縄/奄美の神山/種子島のガロー山/薩摩・大隅のモイドン/対馬の天道山/蓋井島の森山/西岩見の荒神森/若狭のニソの杜
? 南の精神誌
三宅島にて/八重山の歳月/旅の印象/御嶽の思想/原初の神社を求めて
? 南海漂蕩
南方行の系譜/南海漂蕩――杉浦佐助の生と死/パラオ好日――土方久功と中島敦
? 引き裂かれた詩人――民族学者アルフレッド・メトローの場合
あとがき
岡谷 公二[オカヤコウジ]
岡谷公二(おかや・こうじ) 1929年生。東京大学文学部美学美術史学科卒業。跡見学園女子大学名誉教授。著書に『ピエル・ロティの館』(作品社)、『貴族院書記官長柳田国男』、『柳田国男の青春』(筑摩書房)、『島の精神誌』(思索社)、『神の森 森の神』(東京書籍)、『島』(白水社)、『南海漂泊』(河出書房新社)、『殺された詩人』、『南の精神誌』(新潮社)、『絵画のなかの熱帯』『柳田国男の恋』(平凡社)、『南海漂蕩』(冨山房インターナショナル、和辻哲郎文化賞)、『原始の神社を求めて』『神社の起源と古代朝鮮』(平凡社新書)訳書に、レリス、ドランジュ『黒人アフリカの美術』(新潮社)、レリス『幻のアフリカ』(平凡社ライブラリー)、ルーセル『アフリカの印象』、同『ロクス・ソルス』(平凡社ライブラリー)など多数。
内容説明
日本人にとって神とは何か。原初の神社を求め、沖縄の御嶽から遠く朝鮮半島の堂まで、聖なる森を飽くことなく訪ね歩く、あるいは、自文明を厳しく否定した西欧の南方行の系譜をたどり、これと対比しながら日本人にとっての南の意味を執拗に問い続ける。半世紀を超える弛まぬ旅の思考。
目次
1 島の精神誌(島断章;沖縄で ほか)
2 神の森 森の神(ひとつの経験―御嶽;奄美の神山 ほか)
3 南の精神誌(三宅島にて;八重山の歳月 ほか)
4 南海漂蕩(南方行の系譜;南海漂蕩―杉浦佐助の生と死 ほか)
5 引き裂かれた旅人―民族学者アルフレッド・メトローの場合
著者等紹介
岡谷公二[オカヤコウジ]
1929年生。東京大学文学部美学美術史学科卒業。跡見学園女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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