文化の三角測量―川田順造講演集

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  • サイズ A5判/ページ数 284p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784409530382
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C3039

内容説明

アフリカ・フランス・日本の断絶における比較。類稀れなフィールドワークが生み出した、ヒト、モノ、社会への複眼的思考。

目次

ヒトとは何かを問いつづけて
アジア・太平洋地域文化の主体性と創造力
グローバル化に直面した人類文化―無形文化遺産保護の意義
西洋の衝撃に非西洋はどう対応したか―十六世紀と十九世紀の日本とアフリカ
日欧近代史の中の柳田国男
ヒトとモノのかかわり合い方について考える

著者等紹介

川田順造[カワダジュンゾウ]
昭和9年東京生まれ。東京大学教養学科(文化人類学分野)卒業。パリ第五大学で日本人として初めて、アフリカ研究で博士号を受ける。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授、国立民族学博物館併任教授、広島市立大学国際学部教授、神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科教授などを経て、神奈川大学日本常民文化研究所客員研究員。パリ社会科学高等研究院でも、何度かゼミを担当。アカデミー・フランセーズからフランス語圏大勲章、フランス政府から教育文化功労章、日本の紫綬褒章などを受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬参仟縁

0
文化の三角測量とは、「ヨーロッパ的価値観の特徴を、日本的、アフリカ的価値観を参照点として醒めた目で見る」(p.129)ということである。ヨーロッパ絶対主義はよくない。氏の要約した箇所は、「伝統が現代において、異文化間の交流によって新しい活力と想像力を得るためには、伝承された結果としての形式にとらわれず、その原初の心をつかんでそれを現代に生かす努力が必要だ」(p.84)ということで、同感できた。2012/04/12

ダージリン

0
柳田国男の話が印象的。ああいう人達は世界性というか高邁な理想を持って学問に取り組んでいることが良く分かる。 二者の比較より三者の視点から見た方がより深く理解することは可能だろう。参照すべき基準点は複数あった方が良い。このことは色々なことに当て嵌まりそうな気がする。2011/12/10

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