内容説明
世界大戦とナチズム…「影」の抑圧とスケープゴート心理がもたらした人類史的悪を超える道を探る。20世紀の予言の書。
目次
第1章 現代における価値の崩壊と悪の問題
第2章 古い倫理
第3章 倫理的発達の諸段階
第4章 新しい倫理
第5章 新しい倫理の目標と価値
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
6
原著は1949年の発行。冒頭、ナチス政治な対する反省として、思想や組織の刷新に留まらず、人間の心に踏み入るべきだとした著者は、本書のテーマである悪を、ユング派の自己と集合的無意識の元型である影のあり方に見出す。ユングは自己(Selbst)を意識と無意識両者に跨るものとして設定し、無意識を個人的無意識を超えた集合的無意識まで拡大した。著者は、自己の影が集団化して元型的影(自己が生きれないものの投影)を膨張させ、ナチスの支持を生んだと捉える。本書では、集合的無意識と個人的無意識の影の倫理的区別が模索される。2021/09/22
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